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香港・中国映画『ドラゴン×マッハ!』を観たんだけど、大衆娯楽映画って、本来こんなもんなんだろうな、良くも悪くも。 [映画]

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2017年1月15日 シネマート新宿
2017年に観た4本目の映画

なんていうのかなぁ、日本人向きじゃ無い感じ。

回収されない伏線が、びっくりするほどたくさんあるとか、アクション場面での特殊効果使い過ぎて、若干笑ってしまいそうになるとか、日本的な映画論では、あまり歓迎されない仕様となっております。

なので、細かな事を気にする人には、全くお薦めできません。

それよりは、力業で、有無を言わさずグイグイ強引に話しを進めていく、いかにも「大陸」って感じの、あの感覚が好きな人にはたまらない作品でしょうね。

それをわかった上で見るべきかと。

「話しの辻褄があわない」「あの伏線一体何だったんだ」という事を気にするような頭でっかちで、ひ弱な日本人は、特殊効果効きすぎのアクションシーンで木っ端微塵に撃破!

という感じの作品です、良くも悪くも(笑)

え?私ですか・・・まぁこれ日本で仮にリメイクしたら、絶対もっとつまらなくなるだろうから、そこんとこを評価して、この点数ですが、やっぱり今はまだ、良質な韓国映画の方が、クオリティ高いかなぁと感じます。

それにしても、凄いなぁ、この世界観。
とても、こんな世界で生きていく事ができない、と生温い生活を送っている私は、そう感じてしまいます。

http://asian-selection-movie.com/china/index.html
http://coco.to/movie/83429
http://www.imdb.com/title/tt3197766/
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=94797

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ドイツ映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』を観たんだけど、アイヒマンが主役ではなく・・・ [映画]

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2017年1月15日 ヒューマントラストシネマ有楽町
2017年に観た3本目の映画

アイヒマンが主役ではなく、アイヒマンを追ったドイツ人検事、フリッツ・バウアーの話なので、アイヒマンは数カットしか登場しません。
しかも、日本語タイトルから想像するような、逃亡中のアイヒマンを追い詰める過程を描いたミステリーやアクション物っていう訳でもありません。

多様性について描いたヒューマンドラマですね。

この検事さんは、以前見た『顔のないヒトラーたち』でも名前が出てきましたよね。

あの作品は、「思考停止の罪」を追究した作品と捉えていますが、こちらは、「マイノリティへの眼差し」が主題かと。

もちろん、メインは、アイヒマン逮捕へ向けての執念を描いた部分と言えると思いますが、何故、そこまでナチスの残党狩りに執念を燃やすのか、という部分については、言外にしか語られませんが、マイノリティを抹殺しようとした、ナチスへの怒り、もあるのだと感じました。

それにしても、戦後ドイツの「負の遺産」が、あらゆる政府機関で跳梁跋扈しているとは思わなかったですね。

過去の清算について、日本と考え方が異なるのが垣間見えるのも、興味深かったです。

ところで、この作品、実話なのでしょうか?
全部が作り話ではなさそうですが、完全なる実話とも思えなく。
予備知識無く見たので、途中から、それが、ずっと気になっていました、鑑賞中。

恐らく、混ざっているのだと思いますが、この作品の、こういった虚実皮膜の間をいく感じが、新鮮で個性的に感じました。

http://eichmann-vs-bauer.com/
http://coco.to/movie/83065
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=87105
http://www.imdb.com/title/tt4193400/
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=95666


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韓国映画『ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た』を観たんだけど、味が想像できない料理ばかりで楽しかった。 [映画]

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2017年1月3日 ヒューマントラストシネマ有楽町
2017年に観た2本目の映画

この映画館から歩いて行ける場所に、こんなレストランがあったんだ・・・
期間限定で、マンダリンオリエンタル東京に開店していたノーマ東京。
その様子を撮影したドキュメンタリー映画です。

去年の夏、当時食べログで日本一の得点だったフレンチへ行った時「凄い繊細な料理だな」と感じたんだけど、それを軽々と上回る繊細さを感じさせてくれる料理・・・「これは美味しそうだ」と思うが、どのような味付けなのか、ほとんど想像できない。

しかし、それが逆に想像を掻き立ててくれて、なんだか未知の味わったことがない料理がたくさん出てきそうで。

もしかしたら、革新的な料理なのかと、思ったりする。

それ故に、賛否両論あるんだと思うし、誰が食べても美味しいと思う料理ではないのだろう。

まぁなんていうか、私は食べたいと思った、この作品を見て。

ドキュメンタリー映画として、ちょっと色々と弱い面もあるような気がするけど、このレネというシェフには、この撮り方というか演出が、一番しっくりくる気もする。

このレネ、何故か見ていると、スティーブ・ジョブズを思い出すんだよなぁ。
言っていることとか、和の文化についての理解とか、ちょっと似てる気がする。
影響受けてるのかな?

半年ほど前に公開された『ノーマ、世界を変える料理』も見てみたくなりました。

それにしても、映画が2本も製作されるシェフって凄いなぁ。
それだけ被写体として個性的というか魅力的(映画的にという意味で)な人なんだろうね。

http://www.nomatokyo.ayapro.ne.jp/
http://coco.to/movie/41604
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86671
http://www.imdb.com/title/tt4668860/
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=100999


ノーマ東京 [DVD]

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韓国映画『最終兵器 ムスダン』を観たんだけど、酷評されている程、悪くは感じなかった。 [映画]

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2017年1月3日 シネマート新宿
2017年に観た1本目の映画

主演女優、イ・ジアが好きなので・・・
大画面に美しいお顔が映る度に「スゲェ美人だなぁ」と感激しっぱなし。
それだけでお腹いっぱいでした。

以上。

という感じなんですけどね。

この作品、韓国内では酷評されていたようだ。
私がよく参考にする韓国の某映画レビューサイトでは、過去見た中でも最低の点数、3.3/10だった。

なので、覚悟して見たのだが、そこまで酷いとは思わなかった。

確かに、傑作とは言えないけど、低予算であろうと想像がつく中で
それなりに楽しめた。

帰宅後、再度、件のレビューサイトで投稿された内容を読むと「あんな髪の長い軍人いるか?」とか「ああいう場面で、北朝鮮の軍人があんな服装する訳が無い」とか、低評価なのは、主に「軍人としてのリアリティの無さ」についてだった。

流石、徴兵制の国だけあって、そこは譲れないんだな。
だけど、生温い日本国で生まれ育った私には、そんな細かなところは、わからない・・・

なので、そういうの気にならなかった。

確かに、イ・ジアみたいな美人が、あんなとこにいる訳無いだろうとは思ったけどね。
それくらい。

もう少し予算上の制限が緩やかだったら、脚本と演出を変えることが出来たのだろうと思うと、ちょっと勿体ない作品でした。

http://coco.to/movie/83622
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=87683
http://www.imdb.com/title/tt5447140/
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=93223

最終兵器 ムスダン [DVD]

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イギリス・日本映画『戦場のメリークリスマス』を観たんだけど、昭和の作品が持っている特有の凄みを感じた。 [映画]

2016年12月23日 TVK
2016年に観た70本目の映画

凄かった。

この作品が公開された当時、私は中学生だったのですが、その時点でこの作品をみても、全く意味がわからなかったと思う。

知っているのは、かの有名なテーマ曲のみ。
あらすじも知らずみはじめましたが。

大人になった今、この作品を観ることが出来て良かったな。
昭和の作家性が強い映画って、ほとんど観た事がないのだけれども、ある種の凄味を感じた。
凄まじいエネルギーだな。

戦争を軸に、敵対する二者・・・東洋と西洋、神道とキリスト教、といった相反する事柄を描きながら、その対立に終止符を打つべきではないかと、問いかけているように、あるいは、模索しているように感じた。

適切な「落としどころ」と言うと、軽くなるが、そういった二者の融合を、描いているように感じるんだよね。

と同時に、当時の「常識」や「既成の価値観」に揺さぶりをかけているようにも思う。

多様性・・・ダイバーシティを描いているかな、今風に言うと。
男性同士の奇妙な感情も、今なら多様性だと言えるけど、当時はそういう時代ではなかったから、先見の明があったんだな、と思う。

改めて、映画を製作するのには、とてつもない知性と教養が必要なんだと感じさせてくれる、とても芸術的で、とても骨太な作品でした。

こういう作品、今の日本では、もう製作できないのかなぁ。
こういう、芸術性がありながらも、骨太な作品が、もっと観たい。

それにしても、坂本龍一とビートたけしは、キャスティングの第一候補ではなく、他の人に断られた挙げ句の起用だったとは、信じられませんね。

今の状況から逆算すると、この2人以外のキャスティングなんて考えられないものなぁ。

確かに、もっと芝居がうまい人が演じれば、違った作品になったでしょうけど、これほど印象に残る作品になったかどうか・・・

この2人の強烈な"違和感"というか"異物感"が、今となっては、この作品の"肝"ですものね。

あとね、やっぱりさ、軍人の発声が・・・今どきの映画が第二次世界大戦中の日本軍を描くと、声が、か細すぎて、軍人に見えないのが致命的。

この頃は、まだそこまで酷くないから、ちゃんと軍人さんに見えるんだよなぁ。
劣化しちゃったなぁ、役者さん。

さておき、戦場を全く見せずに、戦争の悲惨さや、真の意味での勝者が居ない状況を描いているのは流石としか言い様がない。

感服しました。

http://coco.to/movie/13998
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=17320
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=26410


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ルミネtheよしもと 平日16時の部 へ行ってきた。 [お笑い]

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2016年12月21日 ルミネtheよしもと

今月、Amazonプライムへ入会して。
プライム・ビデオを観られるようになったんだけど、その中に、第1回からのM-1グランプリがラインナップされていて。

今更ながら、M-1を観ていたんです、最近。

で、どうせならルミネtheよしもと行きたいなー、この前のCONTSも面白かったし~
という事で。

この回の出演者は、何故かM-1決勝出演者が多く、それ以外もサバンナとか次長課長とか、好きなコンビが多かったので、観に行く事にしました。

チケットは、前日の23:57分に購入。
その時点で、半分ほどしか埋まっていなかったのでどうなるかとおもっていたけど、平日夕方にも関わらず、ほぼ満席。
お笑いブームって、もう去ったのかと思っていたけど、そうでもないのかな。

千鳥からスタート。
「ああこのネタテレビで観た事がある」とおもってたけど、テレビサイズじゃなく、1組10分くらいの持ち時間なので、途中から、観たことが無いパートになる。

こういうのが、ライブとテレビの違うとこだよね。

で、次々と漫才が続き、最後2組だけコントという内容。

面白かったのは、東京ダイナマイト。
寄席芸人の面白さだよね。
芸人、って感じ。

トレンディエンジェル、やっぱり人気があって、黄色い声援でした。
ネタも、想像以上に面白かったです。

この2組が、私のジャッジだと、M-1で言うところの最終決戦進出ですね。


それとコント2組、次長課長と、バッファロー吾郎A×大山英雄×野性爆弾 くっきーが面白かった。
私は、漫才よりコントの方が好きなんだなぁと再認識。

最終的に終わったのは17:20頃。
やっぱり、ライブ良いなぁと思いながら、ルミネtheよしもとを後にしました。

年末年始のテレビ番組、面白いコントや漫才がたくさん観られると良いなぁ。


時間開場15:30|開演16:00|終演17:10
公演名ルミネtheよしもと 平日16時の部
出演者 [ネタ]東京ダイナマイト/サバンナ/次長課長/トレンディエンジェル/千鳥/キングコング/学天即/バッファロー吾郎A×大山英雄×野性爆弾 くっきー
お知らせ 独創性溢れる圧巻の漫才を披露!東京ダイナマイト
TVでも大活躍の千鳥が登場!「クセが強い!」漫才が観れちゃうかも!
無限のギャグを持つ八木に高橋の絶妙なツッコミが炸裂!サバンナ♪
大ブレイク中のトレンディエンジェルが登場!!
「斎藤さんだぞ」が生で聞けるチャンス♪


[Yコード:999-050]

公演時間約70分

先行受付:10/25(火)11:00~10/28(金)11:00
一般発売:11/1(火)10:00


■変更履歴■
[追加]
バッファロー吾郎A×大山英雄×野性爆弾 くっきー(10/26)
料金 前売¥2,000|当日¥2,500
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韓国映画『フィッシュマンの涙』を観たんだけど、説明しにくい何かが心に残る不思議な作品でした。 [映画]

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2016年12月21日 シネマート新宿
2016年に観た69本目の映画

非常に奇妙な作品でした。
魚人間になってしまった恋人に献身的な彼女のハートウォーミングな、暖かい交流物語なのかと勝手に想像してたら、全然違いましたね。

どういうジャンルの映画なのか、一言で説明するのが難しいですね。
なので、好き嫌いが非常に分かれると思います。

韓国での評判が、今ひとつみたいだったので、期待していなかったのですが。
だからかもしれないけど、予想よりずっと面白かった。
というより、今年観た韓国映画でベスト3に入ると思う。

キネ旬 Review で本作について「欠点も魅力に見えるキャラクターたちは忘れがたく、心に大切にしまっておきたい作品。」って書いてあったけど、その通り。
激しく同意。

そういう作品です。
以上。

一応、主演はイ・グァンスって事になっているけど・・・
ほとんど顔が映らないです。
こんなに映っていないとは、思わなかった。

だけど、声のトーンで、魚人間の哀愁というか、孤独を、しっかりと表現してましたね。
これにはちょっと驚きました。
そもそも、韓国語が、そんなにわからない日本人というか外国人に、魚人間の感情を伝える、って難しいと思うのです。

魚人間は、特殊メイクで、口は、機械的に動き、目とヒレの動きはCGとなっているそうです。
そして、その特殊メイクは、1回あたり最初の頃は6時間、慣れてきても4時間かかるそうで。
しかも、重さが8キロって書いてあったかな、その上、この特殊メイクのせいで、セリフは全てアフレコだそうです、韓国の記事を読むと。

そういう、肉体的にもかなり厳しい状況での演技が要求される訳で、チャレンジですよね。
敬意を表したいと思います。

私は、TVドラマ「明日に向かってハイキック」で彼の事を知ったのですが。
韓国HipHop界のカリスマ、TigerJKがカメオ出演した回とか、最高でしたよね。

あのグァンスが、こういう役柄を引き受け、しっかりと自分のものにしている、という事が感慨深いです。

それと、少し前に見た『造られた殺人』も、本作同様、マスコミの記者が出てきたが、どちらも「真実」が報道できない事に、釈然としない気持ちを抱いていた。

逆に言うと、マスコミに、真実を報道して欲しいという願望が、日本以上に強いのかもしれない、今の韓国は、と思う。

そういう小さな不満が、積もっていって、大きくなったあげく、大統領弾劾まで話しがいってしまったという一面もあるのだろうな。
もちろん、大統領が酷い、つまりちゃんとした政治が出来ていなかったという部分があるにせよ。

それにしても、本作のキャラクター、魚人間は、愛嬌がある訳でも無いのに、何故、心に残るのかなぁ。
彼女?も、最初は、コミカルで笑わせてくれるんだけど、最後まで魚人間を見捨てない、愛すべきキャラクターだしなぁ。

そうは言っても、最後はファンタジーだし。

そう言えば、世代間の軋轢も、随所に散りばめられてましたね。
オヤジさんは、旧態依然とした世代の代表だし、彼女?は、若者代表だし、記者と弁護士は、その中間で、どっちつかずの一番中途半端な世代として描かれていましたね。

色んな要素がごちゃ混ぜなので、どれも類型的な気がしなくもないですが、事細かに演出していったら、とてもこの尺では、収まらない。

なので、この作品は、これで良いのだと言う気がします。
他人にお奨めはしませんが、私にとっては、かげがえのない作品になりそうな気がします。

今、これを書いていてふと思ったのですが、『この世界の片隅に』では、のんこと能年玲奈の声が、ああいう演技だからこそ、すずさんが、魅力的になったのと同様、この作品でも、グァンスの声が、ああいう演技だから、魚人間が魅力的だったんだと思います。
さっきも書いたけど、どう見ても、愛嬌があるキャラクターじゃないんでね、魚人間って。

http://coco.to/movie/41166
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86086
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=90113


フィッシュマンの涙 [DVD]

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日本・フランス映画『淵に立つ』を観たんだけど、思った以上にノワール感の強い作品だった。 [映画]

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2016年12月14日 キネカ大森
2016年に観た68本目の映画

映画らしい映画でした。
そして、良い作品でした。
今年の日本映画では、私の中で暫定2位(1位は葛城事件)ですかね。

和製フィルムノワールですね。
八坂の暴力性を具体的には全く画面に映さず、想像を掻き立てる場面だけで構成しているので、厳密には違うかも知れませんが、この黒い闇が続く感じと、ラストの救いの無さは、ノワールに近いと感じました。

だからかな、後半部分、ラストが近づくにつれ、「この作品は、キム・ギドクの『嘆きのピエタ』みたいな衝撃的なラストで終わるのか?と思ってドキドキしてしまいました。

そんな訳で、この作品、2時間ずっと緊張させられっぱなしでした。
正直、それがちょっとしんどいのよね。

ただ・・・個人的には、一瞬だけ八坂が本人は、あの調子で真面目に話してるんだけど、唐突に黒い笑いが起こるシーンがあった方が、緊張と弛緩のギャップができて、良かった気がする。

ある出来事が起こった前半部と、それから8年経過した後半部で、色々と対比がされる仕掛けがちりばめられていて、素晴らしい演出。
ちょっとわかりやすすぎるかな、とも思わなくも無いけど、そうじゃなかったら、置き去りにされちゃう観客も多いのだろうから、これは、これで、良いんだろうなたぶん。

兎も角、見応えがありました。

とは言え、私は葛城事件の方が、好みでしたね。

役者さんの熱演は、どちらも、互角かと。
予算的にも、恐らく同じくらいなんじゃないかと思うのです。
邦画の大作と比較すると10分の1とかじゃないかなぁ。

それでも、しっかりと、大人の映画好きをうならせる作品を作れるという見本ですよね、この2作品は。

日本映画にありがちな、家族の物語。
後味が悪く、大衆娯楽映画では無いので、多くの人に勧められる作品ではありません。
色々と物のわかっ成熟した大人のための、作品というのも共通かと。
理由の無い犯罪によって家族が崩壊するのも似ているし。

共犯関係になるきっかけとなった事件の詳細は語られず、最後の場面でも、生死はあやふや。
良いですね、こういうの。

多くの日本人にとっては、はっきりとした結論が無い、というのは、苦手な人が多いでしょうから、興行的には難しい面もあるんでしょうけどね。

だけど、実際の刑事事件でも、理由がわからないとか、詳細がわからないって事は、ままあることなので、全部が全部、説明出来る事ばかりじゃない。

そう考えると、こういう作品が、もう少し増えても良い気がするんだけどな。

浅野忠信演じる八坂が、家に来る前、この一家は、家族だったのだろうかという気がする。
『葛城事件』を観た時は、コンビニやインスタント食品に頼った食事ばかりする一家を観て「こりゃ崩壊してるな」と思ったけど、この一家は、まともな食事をしているのに、同じように崩壊している気がした。

それが、あの出来事があり、8年かけて、ようやく家族になったのかな、という気がするんだよね。
それ故の橋の上だし、最後の必死な場面だと。

それにしても、浅野忠信、素晴らしいですね。
『私の男』でも感じましたが、ちょっと影のある、女性にとって性的な魅力のある男を演じると、凄く上手に演じてくれますよね。

こういう役者さんが、もう少し多いと良いんだけどなぁ。
どうにもこうにも軽い人が多くて・・・

http://fuchi-movie.com/
http://coco.to/movie/41306
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86284
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=102918


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日本映画『聖の青春』を観たんだけど、大衆娯楽映画の範疇で、天才を描く事の難しさを感じた。 [映画]

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2016年12月9日 シネプレックス幕張
2016年に観た67本目の映画

良かったです。
日本映画としては、感情を抑えた演技がうまくいっていましたね。
画面から、直接、言動や行動で熱さを感じない作りですが、でも確実に、熱さが観客にも伝わったはず。

将棋を知ってる・知らない
村山聖を知ってる・知らない
で評価がだいぶわかれそうな作品だな、と感じました。

あとこれは、似たような題材のチェス王者を描いた『完全なるチェックメイト』を観たときにも感じたんだけど・・・

作品の主人公は天才。
本作では、ライバルの羽生善治も天才。

が、悲しい事に、制作側は天才じゃない。
観客も天才じゃない。
(どちらも、ごく希に天才もいるかもしれないけど確率は低い)

その枠組みで天才を描くって、難しいよね。
その上、この作品では、将棋を全く知らない人が観る可能性もある。

そうなると、少し不満もあるけど、こういう風に描くのが、精一杯なんじゃないかと思う。
作家性の強い作品なら、監督が思うように描けると思うけど、本作のように、どちらかと言うと、大衆娯楽映画の範疇で、天才を描く事の難しさを感じましたね。

それと、よくいわれる天才故の孤独ですよね。
そのことが、村山と羽生の二人にしかわからない景色が見られるかもしれないというセリフに現れていましたね。
それが孤独と言うか絶望なんだろうな、と。

そこまでいくと、凡人の私には、気持ちがわからないです。
推測はできますが。
あくまで推測は推測なので。

http://satoshi-movie.jp/
http://coco.to/movie/40849
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=85879
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=106924


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韓国映画『造られた殺人』を観たんだけど、予定調和の外にあるラストが良かった。 [映画]

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2016年12月8日 シネマート新宿
2016年に観た66本目の映画

面白かったです。
日本では酷評、韓国内での評価は、普通なのを知っていて観たのですが、期待以上に面白かった。

じゃ、オススメ作品かというと、そうでもありません。
面白かったのは、あくまでこの作品が備えている、欠点を、私が個性的と解釈したからです。

多くの日本人からすると、未熟な作品に観えると思います。
実際、日本人の映画観からすると、よくわからないことが多い。

前半、ミスリードがあるんですけど、そこが笑い中心の構成なんですね。
ミスリードのオチも、「え、そんなん?」という、しょうもない誤解。
後半に起こる殺人犯との攻防と比較すると、非常に緩い。

そもそも、日本のTVスタッフだったらあり得ない倫理観の欠如。
そこら辺で、低評価確定でしょうね。

そして、後半のシリアス部分も、実際、なにも解決してないとも言える。
犯人は、犯人じゃないし、娘の親もわかんない。
犯人に仕立て上げられ冤罪逮捕された人も、どうなったのかよくわからない。
すべてが中途半端な未解決状態で終了。

これ、かなり不思議ですよね。

でも、私は、こういう、予定調和の外にあるラストって、好きなんですよ。
決して、万人受けする最後じゃないのですが、個人的には大好物。
かなり良いように解釈すると、実験的作品かなぁと、感じるくらいです。
ただ、その実験が、あんまりうまくいっていないのですが・・・
でも、果敢なチャレンジには、拍手を送りたいです、この中途半端なラストで幕を閉じる映画を作ったというチャレンジに。

それと前半と後半で、違う雰囲気の作品・・・つまり前半はコメディで、後半どんどん緊張感が高まり、ノワールっぽくなっていくっていうのも、かなり好きなんですよ。

真面目な日本人が作ると、どうしても殺人事件を扱う作品だから、ギャグ一切無しってなってしまい、緩急なく常に緊張感を強いられる、というのが苦手でね。

良くも悪くも韓国人の思い込みの激しさや、スピード命な感じや、コンプライアンステキトーなとこが描かれていて、いかにも”異文化”って感じが良かったです。

TVドラマ「ミセン」に出演していた俳優さんが2名出演してますね。
ドンシク役と役名忘れたけど、ハン・ソンニョルの上司役の俳優さん。
2名ともミセンとは違うイメージで登場しているので、やっぱり韓国の俳優さんすごいと。

という訳で、色々とチャレンジしている映画だと思うのですが、その結果がうまく表現されず、万人受けする作品とはなっていませんが、少し変わった、予定調和からちょっと足を踏み外した作品を観たい方には、おすすめです。

http://coco.to/movie/41289
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86268
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=92106


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