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アメリカ映画『美術館を手玉にとった男』を観てきたんだけど、美術館へ贋作を寄贈するという特異な画家が主人公のアナーキーなドキュメンタリー映画だった。 [映画]

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2015年12月1日 ユーロスペース
2015年に観た63本目の映画。

自分が作成した贋作を全米の美術館に寄贈。
それが美術館に実際に展示される。

それって、結構重大な欠陥を秘めてるんだろうね、寄贈を受ける美術館側に、と思う。
恐らく、絵画の"購入"なら、贋作か否か、入念な事前調査を行なうであろうから、贋作が展示される可能性は、極めて低いはず。
そして、贋作と知っていて購入させたのなら、本作の主人公は、詐欺行為で逮捕されているであろうし。
しかし、寄贈という事で、無料譲渡。
そうなると、犯罪だと言う事も難しいのだろう。

本作は、その贋作製作者に密着したドキュメンタリー映画。

私は、とても面白かったです。

爆笑、という意味ではなく、常軌を逸した行動を、淡々と、まるでルーティンワークのように進める主人公がね。
贋作製作と、美術館への寄贈が、分業制で、別個の人物によって実行されているのでは無く、同一人物が行なっているあたりに、何が彼を、そういった行動に駆り立てているのか、不明瞭な事も含め、常軌を逸しているヤバイ感じが漂っていて、ちょっと怖くもあります。
美術館へ絵画の寄贈を持ちかける際に、大富豪だったり、協会の神父だったりになりすまし、交渉を進めていくところを観ると、なにやら芝居がかっているようにも見えるから、単なる画家とも異なる印象を持ち、興味深いなと感じる、この主人公。
そういう場面を観ていると「持っている能力を無駄に使っているなぁ」とは、多くの人が感じるでしょうけど。

朝日新聞の映画評を見て、本作を知った訳ですが。
高校生くらいの時から・・・多くの人と価値観が異なる「変わった人」の内面や、思考に興味があるのです。
そういう視点から、映画評の内容を読んで、ピンときました。
「これ、絶対面白いな」とね。

予想通りでした。

ただちょっと・・・
この"面白さ"って昔、松本人志が企画したテレビ番組「働くおっさん人形」「働くおっさん劇場」を観て笑っちゃった感じと、どこか共通する感覚なんだよね。
それたぶん、良くない感覚。

それから、所謂"ドキュメンタリー映画"として観ると、全体の構成や、密着度合い、それから、投げかけている質問等に、隙があるので、そこは気になりました。

まぁでも、観終わると、アートのみならず、人生について、あれこれ考えさせられる作品で、後味が悪い訳ではありません。
なので、ドキュメンタリーとして、良質な作品なんだとは思いました。

はっきり言って、万人向けの内容ではありません。
観る人を選ぶ作品ですけどね。

映画「美術館を手玉にとった男」公式サイト
http://man-and-museum.com/
「美術館を手玉にとった男」に関する感想・評価 / coco 映画レビュー
http://coco.to/movie/39623
美術館を手玉にとった男 - 映画ならKINENOTE
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=84509
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