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フランス・ベルギー合作映画『ムーン・ウォーカーズ』を観てきたんだけど、日本人にとっては、どこが面白いのかわかりにくい作品だと感じた。 [映画]

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2015年12月3日 ユナイテッド・シネマ豊洲
2015年に観た66本目の映画。

わかりにくいよね、これ。
ついさっき、フランス・ベルギー合作映画だと知った。
ずっと、アメリカ映画だと思ってたんだけど・・・
舞台はロンドンだし、セリフは英語だったしね。

アメリカ人を小馬鹿にした感じで薄っぺらく描いてアメリカdisrespectな感じが漂っていたり、ハリウッドの映画にしちゃ、やけに銃撃戦が血生臭くて不思議だな、とは感じていましたが、そういう事なのですね。

「アポロ11号、本当は月面着陸していなくて、あれはハリウッドの特撮」って都市伝説。
それを映画化してみました、コメディとして。
という作品。

やっぱり、アメリカンなコメディ寄りに製作されているので、オモシロシーンが、なんか今ひとつしっくりこない。
もしかしたら、わざとそういう風に作っているのかな?
アメリカ人を小馬鹿にするために。

だとしたら、日本人には難解だよね。
ヨーロッパ人が、アメリカ人を小馬鹿にする時の常套手段を知らないので。

サイケデリックな60年代終盤~70年代初頭を描きたかったみたい。
だけど、それを知らない世代・・・まして、国外の話しとなると、多くの日本人にとっては、意味不明だし、そもそも感心を持てないと思います、当然ながら。

なので、観る人を選ぶ作品ですよね。
私も、ちょっと「よくわかんないなぁ、この描写の意味」という場面は、ありましたが。

それでも、想像よりは、面白かったですよ。
オチも、ああなるだろうな、とは思いましたが、やっぱり、スーツ着たおじさんが、月面のセット上に映り込んでしまうのは、笑ってしまいましたしね。

予告編を観て、面白そうと思えば、観に行って見よいかも。
ただし「月面着陸場面の製作方法」が観られる映画では無いので、そういう映像製作に感心がある人は観に行っても肩透かし。

あくまで、理屈抜きで60年代・70年代テイストのアメリカンなコメディを楽しむための映画です。

映画『ムーン・ウォーカーズ』公式サイト 11.14 ROADSHOW
http://moonwalkers-movie.jp/
「ムーン・ウォーカーズ」に関する感想・評価 / coco 映画レビュー
http://coco.to/movie/39615
ムーン・ウォーカーズ - 映画ならKINENOTE
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=84455
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日本映画『恋人たち』を観てきたんだけど、私が思う"いかにも日本映画"って、こういう作品だと思う。 [映画]

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2015年12月1日 テアトル新宿
2015年に観た65本目の映画。

内省的で、精神が外に拡がらず、内側に籠もっていく感じ・・・つまり、どうしようもない閉塞感に打ち負かされそうになっている人物が主人公となっているのが、いかにも日本映画って感じで、予告を観た時点で「こりゃ、私の観るべき映画じゃないな」と。
そういうの苦手というか、基本的に面白いと思わないのでね。

しかしながら、評判が非常に良い・・・今年の邦画ナンバーワンに挙げる人も多かったので、観に行ってみました。

面白かったです。
少なくとも、同じように評判が良かった『海街diary』よりは、何十倍も良かったです。

ただし。
最後まで主人公3人には、感情移入できませんでしたが。
(しかし、それは、この映画の問題じゃなくて、私の問題なので。)

主人公が3人、そして、その3人が別個の3つの話しとして描かれています。
まず、下手な脚本や監督なら、これ、オムニバスにしちゃうと思うんですよ。

けど、それをオムニバスでは無く、1つの映画として見せて、そこにほとんど違和感が無い。
詳しくは存じ上げませんが、脚本か監督、そのどちらか、もしくはどちらとも、素晴らしい力量を持った方が製作しているのだと感じました。

それから、役者さんも、ほぼ無名の新人と言って良いような3人を主人公に据えて、脇を実力派で固める。
いいですね、このやり方。

例えば、不倫おばさん。
大物女優がおっぱい出したら、それだけで話題になっちゃいますし、逆に「この女優だったらベットシーン無いでしょ」とわかっちゃう人もいますよね。
けど、本作での起用方法だと、それが想像出来ないのが良かったです。
まさかあそこでおっぱい出すとは・・・かなりびっくりしました。

予定調和じゃない分、観る側も緊張感を保てます。

それに、やっぱり新人さんだから、演技が熟れていないので、良い意味での異物感があるのも、魅力的でした。
『風立ちぬ』で庵野監督が主人公の声を演じていた時とか、
「ロクヨン」でピエール瀧が主人公を演じていた時とか、
本職では無い人が演じるからこその、妙な異物感。

かなり近いものを感じました、この3人に。
そして、それが、とても効果的でしたね、この映画では。

という訳で、本作が良い作品である、という事には疑いの余地がありません。
作家性が強いので、万人向けの娯楽作品とは言いませんが。

しかしながら前述したように、主人公に感情移入する事が難しかったです。
特に、メインエピソードと言って良いでしょう、とある事件に巻き込まれた被害者の彼。
そこに感情移入する事が出来なかったのは、痛かった。

私は犯罪被害者や、その家族となった事が無い。
従って、そういった人たちの感情を、推測する事は出来ても、本当の、心の奥底にある気持ちを理解する事はできないんだなぁ。
そういう、ある意味冷静な視点を、手放す事が、どうしても出来ない。

なので、終始感情移入する事が難しかった・・・

繰り返しますが、それは、作品の出来・不出来とは関係無いんですけどね。

恐らく、私がこういう内省的な日本映画を避けているのは、こういう気持ちを抱えているからなのでしょう、良くも悪くも。

最終的には、救いが、少なくとも希望が・・・例えどうしようもない閉塞感を完全に払拭できなくとも・・・世の中には、まだあるんだという事が暗示されているラストは、同じ日に観た『みんなのための資本論』と同じ内容が提示されている訳で。

『みんなのための資本論』で問題となっていた、、所謂"格差社会"の犠牲者と言えなくもないんだと思うんですよ、本作における登場人物のうち何人かは。

そう考えると、世界中の知性や教養を持っている、良心的な人たちには見えている、世界を覆っている問題は、同じなんじゃないかと考えてしまいました。

世界が良くなる特効薬は無い。
なので、未来には絶望しかないという気持ちになるのもわかるが。
それでは、生きていくという事が、あまりにも悲しい。
どうせ生きていくなら、希望を感じながら生きていけるようになりたい。



映画『恋人たち』公式サイト | 2015年11月14日(土)公開
http://koibitotachi.com/
「恋人たち」に関する感想・評価 / coco 映画レビュー
http://coco.to/movie/38589
恋人たち(2015) - 映画ならKINENOTE
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=83515
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アメリカ映画『みんなのための資本論』を観てきたんだけど、所得格差を予見していた経済学者についての暖かさが感じられるドキュメンタリー映画だった。 [映画]

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2015年12月1日 ユーロスペース
2015年に観た64本目の映画。

本作の主人公は、クリントン政権では、労働長官を務めていた経済学者、ロバート・ライシュ。

ロバート・B・ライシュ - Wikipedia

クリントン夫妻とは、大学時代の学友。

という事で、クリントン政権時代に、労働長官に指名されたようです。
考えてみると、実際に政権内で政策を策定・実施していた立場の人物がどのような考えを持っているのか詳しく知る機会は、意外と少ないように思うので、それが垣間見られただけでも、とても面白い映画だと感じました。

「自分の人生の大半を、アメリカの労働者階級の生活を向上させることに費やしてきた。」
その言葉は、決して大袈裟ではないように感じました、本作での描かれ方を観ていると。

彼は特に、所得格差の拡大について、90年代初頭から、警鐘を鳴らしていたようです。
所得格差の拡大というと、今年はフランス人の経済学者、トマ・ピケティが頭に浮かぶと思います。

彼の著作は、未読ですが、NHKEテレで放映された「パリ白熱教室」を観た事があります。

本作は、時間も短いため、パリ白熱教室ほど、所得格差の拡大について詳細に述べている訳では、ありません。

しかし、その分、アウトラインを理解しやすいようには、なっていると思います。
そしてなにより、ライシュの、格差を是正に対する情熱を、感じる事が出来る点が、優れている。

彼自身の、幼少の頃から抱いているのであろう、弱者への暖かい眼差し。
そして、学生に対して、「現状を悲観しているだけでなく、未来に希望を見いだし、行動すること」と呼びかけているように感じた。

そして、それは、最近観たテレビ番組「100分で名著」で採り上げられていたフランス人哲学者、サルトルのラストメッセージと、重なっていると思った。

名著48 「実存主義とは何か」:100分 de 名著

偶然じゃないんだろうな、と思う。
知性や教養があり、周囲に対して一定の影響力を持っている人にとって、絶望的な状況でも、その中に小さな希望の芽を見つけ出すって事は、当たり前の事なのかもしれない、と、そんな風に感じた。

そして、ライシュやピケティ。
それから少し前に観た映画『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』の主人公=2人のおばあちゃん。

こういった「行きすぎた資本主義」に対して一定の疑問を呈している人たちに、興味を持つ人が少しずつ増えているように感じるのも、偶然じゃないんだろうと。

個人的にも、テロの温床さえ、こういった行きすぎた資本主義が生んでいる格差が原因の一つと言えなくも無いと感じっているくらい、この問題は、大きいと思っている。

本作を観て、一人でも多くの人が、所得格差について考えるようになってくれればうれしい。
万人にはお奨めしないけど、少しでも現在の資本主義に疑問を持っているのであれば、是非!

映画『みんなのための資本論』公式サイト
http://www.u-picc.com/shihonron/
「みんなのための資本論」に関する感想・評価 / coco 映画レビュー
http://coco.to/movie/39791
みんなのための資本論 - 映画ならKINENOTE
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=84752
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アメリカ映画『美術館を手玉にとった男』を観てきたんだけど、美術館へ贋作を寄贈するという特異な画家が主人公のアナーキーなドキュメンタリー映画だった。 [映画]

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2015年12月1日 ユーロスペース
2015年に観た63本目の映画。

自分が作成した贋作を全米の美術館に寄贈。
それが美術館に実際に展示される。

それって、結構重大な欠陥を秘めてるんだろうね、寄贈を受ける美術館側に、と思う。
恐らく、絵画の"購入"なら、贋作か否か、入念な事前調査を行なうであろうから、贋作が展示される可能性は、極めて低いはず。
そして、贋作と知っていて購入させたのなら、本作の主人公は、詐欺行為で逮捕されているであろうし。
しかし、寄贈という事で、無料譲渡。
そうなると、犯罪だと言う事も難しいのだろう。

本作は、その贋作製作者に密着したドキュメンタリー映画。

私は、とても面白かったです。

爆笑、という意味ではなく、常軌を逸した行動を、淡々と、まるでルーティンワークのように進める主人公がね。
贋作製作と、美術館への寄贈が、分業制で、別個の人物によって実行されているのでは無く、同一人物が行なっているあたりに、何が彼を、そういった行動に駆り立てているのか、不明瞭な事も含め、常軌を逸しているヤバイ感じが漂っていて、ちょっと怖くもあります。
美術館へ絵画の寄贈を持ちかける際に、大富豪だったり、協会の神父だったりになりすまし、交渉を進めていくところを観ると、なにやら芝居がかっているようにも見えるから、単なる画家とも異なる印象を持ち、興味深いなと感じる、この主人公。
そういう場面を観ていると「持っている能力を無駄に使っているなぁ」とは、多くの人が感じるでしょうけど。

朝日新聞の映画評を見て、本作を知った訳ですが。
高校生くらいの時から・・・多くの人と価値観が異なる「変わった人」の内面や、思考に興味があるのです。
そういう視点から、映画評の内容を読んで、ピンときました。
「これ、絶対面白いな」とね。

予想通りでした。

ただちょっと・・・
この"面白さ"って昔、松本人志が企画したテレビ番組「働くおっさん人形」「働くおっさん劇場」を観て笑っちゃった感じと、どこか共通する感覚なんだよね。
それたぶん、良くない感覚。

それから、所謂"ドキュメンタリー映画"として観ると、全体の構成や、密着度合い、それから、投げかけている質問等に、隙があるので、そこは気になりました。

まぁでも、観終わると、アートのみならず、人生について、あれこれ考えさせられる作品で、後味が悪い訳ではありません。
なので、ドキュメンタリーとして、良質な作品なんだとは思いました。

はっきり言って、万人向けの内容ではありません。
観る人を選ぶ作品ですけどね。

映画「美術館を手玉にとった男」公式サイト
http://man-and-museum.com/
「美術館を手玉にとった男」に関する感想・評価 / coco 映画レビュー
http://coco.to/movie/39623
美術館を手玉にとった男 - 映画ならKINENOTE
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=84509
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日本映画『東京物語 デジタル・リマスター版』を観たんだけど、流石に世界的名作と呼ばれている作品は上質だと感じた。 [映画]





2015年11月28日 BSプレミアム
2015年に観た62本目の映画。

なるほど。
世界的な名作と言われているのには訳があるのだな。
好きか嫌いかは、また別の問題ではあるのだけれど。

戦後数年・・・昭和28年に公開された作品にも関わらず、物語の根底に流れる家族への思いは、それから60年経過した現代の日本でも、、さしたる変化が無い事に驚く。

そして、この家族という主題そのものが、現代の日本映画に於いても、繰り返し・・・しかもどちらかというと否定的に・・・描かれている事もまた、家族のありように、戦後さしたる変化が無かった事を示しているのだと感じた。

それから、画面全体を通して、こちらに伝わってくる監督の思いのようなものが、想像していたよりも、ずっと硬質な事にも驚いた。

「この監督は、きっと非常に厳格な人なんだろうな」という感覚。

モノクロ映画を観たのは初めてだし、デジタルリマスター版だからなのかもしれないが、非常にコントラストが高く、硬い画面が続く印象。
もっと、ソフトフォーカス的な、エッジの甘い、、ぼやっとした画調が続くのかと勝手に思い込んでたんだけどね。

フレーミングも、ちょっとびっくりするくらい、隙が無い。

という訳で、かなり緊張感が高い映画で、尚且つ、それが最後まで続く・・・
観続けていると、ちょっと疲れるというのが素直な感想。

これで、当時は、大衆娯楽映画扱いだったのだろうか。
当時から評判が良かったらしい、というのは、一緒に観ていた母の一言でわかったんだけどね。

「私、この映画観に行った」ってボソッと。

母は、「若い時は、洋画しか観なかった」と豪語していたので、知らなかったよ・・・
この映画、観てたのか、若い時に。

なんで観に行ったの?と聞いたら「評判が良かったから」だそうで。

途中の場面で「これたぶん上野でロケしたんだと思う」と言い出したりして。
で、Wikipedia読んだら、確かに上野でロケしたらしい。

末娘を演じた香川京子とほぼ同世代の母。
最後、泣いてました。
きっと、若かりし頃の自分を思い出していたんじゃないかと思います。

そして、いつの日か、自分も老いて、この映画を観たときに、「そういえば母が泣いていたな」と思い出すんじゃないかと。

そういう映画ですね。

母が若い頃に観た映画を、それこそ60年ぶりに再度観る事ができた。
そしてその時の母の姿を、子供である私が覚えている。
再び、この映画を観る時、私はどんな気持ちになるのかと。

こういうのが、名作の持っているチカラだと感じました。

「東京物語」に関する感想・評価 / coco 映画レビュー
http://coco.to/movie/20374
東京物語 ニューデジタルリマスター - 映画ならKINENOTE
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=71695

亡くなられた元女優・原節子さん(享年95)をしのんで、BSプレミアムで「東京物語」を 放送することが決まりましたので、お知らせいたします。○ プレミアムシネマ「東京物語 デジタル・リマスター版」[BSプレミアム]11月28日(土) 午...

Posted by NHK on 2015年11月26日

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アメリカ映画『セッション』を観てきたんだけど、評判通り、面白いと言えば面白いんだけど・・・ [映画]

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2015年11月26日 ユナイテッド・シネマ豊洲
2015年に観た61本目の映画。

今年上半期、かなり話題になった映画ですよね。
見たいなぁと思っていたのですが、賛否両論だったので、躊躇しているうちに上映終了。

今回、フジテレビ、軽部真一アナウンサーセレクトの映画を上映するという「カルシネ」という企画で(何故軽部アナウンサーセレクトなのかは意図不明だけど)本作が再上映されるという事で、観に行ってみました。

カルシネ音楽と映画 見逃したあの名作映画を大スクリーンで - 11.21(土)~12.11(金) - ユナイテッド・シネマ グループ
http://www.unitedcinemas.jp/karushine/index.html

ええ、前評判通り、面白かったです。
映画としての圧倒的な熱量も感じました。
しかし
賛否両論なのも、わからなくもない。

特に、種類がなんであれ、音楽というか、楽器を習った事がある人にとっては、受け容れ難い描写がたくさんあったので、そこが賛否の”否”な部分なんだと思います。

私も、子供の頃、ヴァイオリンを習っていたので、この映画を手放しで楽しめない部分がありました。

ジャズドラマーを目指す学生が、鬼教師にしごかれながら、成長していく物語なんです。
なので、わかりやすい話しかと思っていたら、それがそうでもなく。

主人公の学生は、ドラム叩くの楽しいのかな?
という疑問がね、ずっと観終わってからも続いていて。

一応、ラストシーンでは、楽しんでいるような描写となっていたけど。
あのコンサートの後も、楽しんでドラム叩けるのかな?

そして、あの教師と和解したのかな、とね。

ちょっとスポーツ根性モノみたいな雰囲気もあるんだよね。
ドラムってやっぱり体力勝負の部分があるし、ある程度反復練習が必要なのだから話しがスポ根方向へ向かうのも、わからなくない。

スポーツでは無く、音楽であっても「闘えない人」は要らない、というメッセージも、日本人には受け容れ難いだけで、それ以外の国では、意外と当たり前なのかとも、思うしね。

だけど、スポーツと違って、結果が明確にならないでしょ、あのラストじゃ。
試合に勝つとか、オリンピックで金メダルとかとは違うし。
ジャズのコンテストに出場していた訳でも無いし。

でもそれが、予定調和を拒否しているようにも感じられるし・・・

面白い映画ですよ。
それは否定しない。
見て損したとは全く思わない。

普段、あまりアメリカの大衆娯楽映画を面白いと思わない私も、面白いと感じたって、たいしたものだし、役者の演技も良かった。
それとね、録音もね、ジャズバンドが奏でる音色そのものじゃなくて、その録音状態が良かった。
エッジがしっかりと聞こえてきて。
そういう映画って、意外と少ないから「録音スタッフが上手なんだな」と感じた。

という風に、否定的な部分って、あんまり無いはずなんだけど。

だけど・・・

観終わってすっきり、という映画でもありませんでしたね、私にとっては。
不思議なんだけどね。

後日、ジャズドラマーを目指していた、本作の監督が経験した実話を基に製作されていると知って、なんかスッキリしない映画だという事がちょっと理解出来たのですが。

ネガティブな感情が、ちょっと交じってるんですよね、根底に。
それが、スッキリしない印象として、残っちゃってる。

まぁでも、逆にこの映画を観て「ジャズドラマーになりたい」という人が現れても不思議では無い、という位のインパクトと圧倒的なエネルギーを持った映画であることは間違いない。

今年観たアメリカ映画としては、当然ベスト3には入る。

だからやっぱり、今年公開の映画で、観た方が良いと他人に勧められる映画だとは言えるよなぁ。
特に音楽やってる大人にはね。
是非!
という事で。

しかし・・・薄々気がついていたけど、やっぱりアメリカ映画は何百億円もかかった全世界公開前提の大作映画より、こういう低予算のインディペンデントな映画の方が、私は、好きなんだなぁと思う。
っていうか、アメリカの大作映画って、幼稚なのが多いように思うので、それが嫌なのかも。


セッション コレクターズ・エディション[2枚組] [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • メディア: DVD



映画『セッション』公式サイト
http://session.gaga.ne.jp/
「セッション」に関する感想・評価 / coco 映画レビュー
http://coco.to/movie/38254
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http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=82668
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