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アメリカ映画『シーモアさんと、大人のための人生入門』を観てきたんだけど、 知的好奇心の強い大人、のための映画だった。 [映画]

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2016年10月15日 UPLINK
2016年に観た51本目の映画

子供の頃から、才能を認められ、一流のコンサート・ピアニストとして活躍していたようだが、50歳で現役引退。
その後ピアノ教師。
現在89歳。
シーモア・バーンスタインを追うドキュメンタリー映画。

その経歴に似つかわしくなく、あまり威厳がある容姿ではなく、どちらかというと中性的ですらある。
彼の語り口以外にピアノレッスンや演奏からも、その中性的な雰囲気が、見え隠れして、興味深い。

若くして現役引退した理由をはじめ、彼の紡ぐ言葉には、共感出来る部分も多く、彼を本当の意味で「リスペクト」している人がたくさんいるのは納得。

しかしその一方、あまりにソフトな語り口に、多生の胡散臭さというか、宗教的な匂いというか、カルト教団の教祖的な匂いも感じなくはない。

たぶん、実際には、そんな事はないんだろうけど。(笑)

必要以上のお金に執着が無いのは、なんとなく伝わってきたし、それよりも、ピアノ演奏を、もっともっと上手になりたいという熱を感じる。

シーモアさん、本当にピアノ演奏というか、音楽が好きなんだと。
市井に生きる多くの人に、純粋な音をもっともっと楽しんで欲しい、そして、そこから、何かを感じて、人生を後悔無く生きて欲しいと願っているように、感じました。

それにしても。
ピアニストは、ピアノ選び、やっぱり大変なんだなぁと。

私は幼少時代、ヴァイオリンを習っていたのですが。
その頃から、ピアノ演奏する人は、ピアノが、自分のものじゃないでしょ、コンサートで演奏する時。
大変なんだろうなぁと思っていました。

ヴァイオリンは、持ち運びが楽なので、基本、どこでも自分の楽器で演奏します。
当たり前ですが、他人のヴァイオリンを演奏する機会なんて、ほとんどありません。

けど、ピアノって、持ち運び出来ないから、コンサートで自分のピアノを使うなんて、YOSHIKIが使ってた河合の透明ピアノと、小室哲哉が使ってたヤマハのモーツアルトオマージュなピアノしか観た事が無い。(笑)
厳密に言えば、それだって「自分」のものか、わかりませんが。

ニューヨークのスタインウェイでピアノ選ぶシーン観て、「ああやっぱり自分好みのピアノで演奏できる機会は、そんなにないんだなぁ」と。

他人の楽器で、上手に演奏するピアニストって、逆に言えば凄いですよね。

http://www.uplink.co.jp/seymour/
http://coco.to/movie/41593
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86636
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=88450








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イギリス映画『将軍様、あなたのために映画を撮ります』を観てきたんだけど、金正日将軍の素顔が垣間見られて興味深かった。 [映画]

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2016年10月15日 ユーロスペース
2016年に観た50本目の映画

1978年、韓国人の映画監督と、その妻である女優が、北朝鮮に拉致される。
そしてその後、その2人が韓国に戻ってくる。
その背景にあるものは、果たしてなんなのか。

ドキュメンタリー映画とは言え、映画監督は、既に故人となっているため、事実がどうなっているのか不明な点も多いという事を、帰宅後、この拉致事件についてネットで調べてみてわかった。
果たして、拉致だったのか、自発的亡命だったのか、わからない点があるようだ。

それでも、多くの資料・・・特に、金正日との面会時、密かに録音した会話テープ・・・当然、映像は無く、音声だけだが・・・それでもどことなく金正日との関係性が浮かび上がってくるのが興味深い。

どうやら、金正日は、この監督に、全幅の信頼を置いているらしいのだ。
「韓国の映画は大学生レベルだが、北朝鮮は幼稚園レベル」と、自国製作の映画の状況を、冷静に判断しており、その改善を、この、韓国からやってきた監督に託している。
そのため、かなり自由に作品を製作する事ができていたようだ。

監督のインタビュー、日本語だったんだけど、あれは、もしかして盗聴の事を気にして?
韓国語でハナシをすれば、当然、北朝鮮側にも内容が筒抜けだからなのかと考えたのですが。

という訳で、まだまだ真実がわからない点も多いですが、金正日も監督も、どうも互いを利用しようとしていた節が感じられ、その欺しあいがスリリングだったように思いました。

http://www.shouguneiga.ayapro.ne.jp/
http://coco.to/movie/41564
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86597
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=100414


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アメリカ映画『ハドソン川の奇跡』を観てきたんだけど、人間讃歌だつた。 [映画]

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2016年10月12日 京成ローザ10 イースト
2016年に観た49本目の映画

人間讃歌だと感じました。
自動化が進んだ航空機の操縦ですが、緊急事態が発生した場合は、最期の決断は、人間が下す事により、人的被害を免れる事が出来る、という事実を提示しています。

基本的には、悪人が出てこない作品です。

悪人というか、敵役らしき人物も出てきますが、その人たちも、それぞれに与えられた職務を真っ当しているだけです。

我が祖国日本国で航空機事故が発生した場合、原因調査、ここまでやるんですかね。
事故調査委員会が設置されて、検証を行う事が多いように思いますが、ここまで徹底しているのかな。

また、この作品での事故発生原因は、バードストライクですから、不可抗力と言って良いと思います。

ですが、パイロットの人的要因で事故が発生した場合は、乗務員に対して、どのような原因追及がされるのかなと、ちょっと興味を持ちました。

非常に評判が良かったので観に行きました。
その評判通り、とても良くできた作品である事に間違いはない。
だけど、私には合わない語り口の作品でした。
残念。(私にとって)

http://wwws.warnerbros.co.jp/hudson-kiseki/
http://coco.to/movie/40782
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86053
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=104847


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韓国映画『グローリーデイ』を観てきたんだけど、EXOのスホメンバー出演の単なるアイドル映画かと思ったら違った。 [映画]

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2016年10月10日 シネマート新宿
2016年に観た48本目の映画

この作品は、観に行く予定では、ありませんでした。
予告編は観た覚えが無いけど、ポスターを見た限りでは、EXOスホメンバーだけが売りの青春群像劇のように思えたので。

ところがですね、ちょっと新宿に行ったとき、たまたま時間があいちゃって、時間つぶしが必要になったため、急遽観ることになったのです。

なので、全然期待していなかったのですが・・・

想像していたよりは、ずっとシリアスで、素直に言って良かったです。
もっとコミカルな作品なのかと思っていたんですよ。
K-POP男性アイドルグループ、EXOのスホメンバーが出演という事で、「ああ、EXOペン目当ての日本公開か」って感じで、バカにしてたんですけどね。

仲の良い男性4人組が、冤罪に巻き込まれ、翻弄されていく姿を追っている作品なのですが。

流石韓国映画って感じで、ラストは予定調和的な終わり方ではなく、「え?」という後味の悪い感じで終わる訳です。

で、冤罪についても、最終的にどうなったのか、言及が無い。

日本人の「映画観」からすると、信じられないほど、中途半端な結末なのですが。
それが良かったです。

しっかりとした伏線回収に拘るのなら、日本映画を観ていれば良いわけで。
そういうの求めていない私としては、こういう作品の方が、韓国っぽくて良いな、と。
だってこういうの日本映画で作れないでしょ?
伏線回収ばっかりに拘るから。
伏線回収に必死になってる映画はもう飽きたよ。

一番悲惨な結末をたどる彼ですが、彼がああなる事で、仲間を救ったのかな、と。
私はそのように感じました。

日本人の一般的な「映画はかくあるべき」という映画観に縛られている人には全くお薦め出来ませんが、そういう映画観に沿って作られた日本映画に辟易している方にはオススメです。

http://gloryday-movie.com/
http://coco.to/movie/41287
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=93396
http://www.kinenote.com/sp/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86271


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韓国映画『国選弁護人 ユン・ジンウォン』を観てきたんだけど、色んな意味で韓国らしい作品でした。 [映画]

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2016年10月7日 シネマート新宿
2016年に観た47本目の映画

こういう、地味なお話で、300万人も動員できるって、韓国の観客って精神年齢高いなぁと思う。

実話ベースだから、どうしたって劇的にはしにくい。
恐らくそれにあわせているのだと思うけど、出演者も地味だしね。

ただ、こういった、所謂公務員の腐敗については、たびたび映画化されている。
しかも、実話ベースの作品が、結構多いという印象。

前にも書いた気がするが、私が高校生の頃、まだ韓国は、軍事独裁政権下だったのだ。
それを思うと、まだ日本ほど、民主主義に必要な情報公開や、司法の制度、コンプライアンスに対する意識が根付いていないとしても、仕方が無い面があるな、と思う。

なので、この作品も、「また、いつものか」という気持ちがしなくもない。
ただ、どの作品も、やはり類似の作品とは違う色を出したいと、苦闘している。

この作品の場合は、その苦闘が親子の情を描く事に帰結している気がする。

警官を殺害した、とされている、自らも同じ現場で息子を亡くしている被告と、殺害された警官の父親、この2人の気持ちに感情移入してしまう。
刑罰とは別に、結局のところ、亡くなった2人の息子は戻ってこない、という、やりきれなさ。

日本でも、親子の情を描く作品は多いが、韓国映画のそれは、やはりひと味違う。
それはそうだ、違う文化の国なのだからら。

そこが、韓国映画を観る面白さなんだけどね。
なので、この作品も、私としては、面白かったです。
地味な佳作ですけど。

それにしても、これだけ政府や政治の腐敗が度々描かれるという事は、後年・・・10年後20年後、韓国の人たちは「ああ、そういえば、この映画を観た頃の韓国は腐敗が酷い時代だったな」と思い返すのかもね。

http://coco.to/movie/41290
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86266
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=75594


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韓国映画『隻眼の虎』を観てきたんだけど、評価が難しい奇妙な作品だった。 [映画]

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2016年10月7日 ヒューマントラストシネマ渋谷
2016年に観た46本目の映画

奇妙な作品だった。

今まで、こういうタイプの映画は、あんまり観た覚えが無いので、どいう風に評価して良いのか、よくわからない。

面白いと言えば面白いし、つまらんと言えばつまらん。
ただ、確実に言えるのは、ラストの無情感が、妙に印象に残る。
なので、何かしらのインパクトを感じているはずなのだが。

虎の親子
猟師の親子
が対になっている。

その親同士が、殺された息子の弔い合戦をしているんだけど。
その時点で???でしょ、読むだけじゃ。
虎と人間の親同士で、敵討ちやってる訳で。

でも、困った事に、そういう作品なんだよね。
若干苦笑なんだけど書いてても。

この作品、監督は、韓国ノワールの新たな金字塔、みんな大好き『新世界』の監督さん。
なので、確実に、あの作品と同じノワール感、無情感が根底に流れている。
不思議なのは、そこに、ファンタジー要素、それも、どちらかというと西洋のファンタジー感が流れている事。

それが、奇妙な印象に繋がっている気がするんだけど、違うかな?
明らかにアジアの山岳信仰、自然信仰がベースなんだけど、そこに西洋のファンタジーが混ざっているから、非常に奇妙なのかと思う。

やっぱり、「虎と人間って、こんなに意思疎通できるの?」って思っちゃって。
そこをファンタジーと割り切れる人だったら、OKなんだろうなぁ。

この監督が持つ、無情感というか、死生観のようなものは、嫌いじゃないんだよね。
『新世界』観た時もそう思ったんだけど。
だから、嫌いな作品じゃ無いんだけど・・・

評価が難しい。
私には、咀嚼しずらい作品でした。

そう言えば、私は、西洋のファンタジー映画って、大の苦手でしたね。
だから、この作品が似ていると言われている『レヴェナント』も観なかったし。
逆に言うと『レヴェナント』好きな人は観ても良いのかも、推測だけど。

だからか~作品世界にのめり込めなかったのは。

韓国映画初心者は、観ない方が良いかと。
トラウマになって「韓国映画つまらん」と吹聴されると困るし。
劇場公開は期間限定での小規模公開でしたから実害無いだろうけど、DVD化の可能性有るからなぁ油断出来ない。




チェ・ミンシク兄貴は、流石の演技。

そして、びっくりしたのは、大杉漣兄貴。

だってさ、同時期に公開された『U-31』に出演してたから!
『U-31』制作費、たぶん本作の1/100くらいだと思う。(苦笑)
ほとんどの人は知らないと思うしね。
ギャラだって、1/100とは言わないけど、1/10でも不思議じゃ無い。
あまりにも規模が違いすぎる作品に出演しているから驚いたよ。

どういう基準で出演しているんだ?
謎だ。

http://world-extreme-cinema.com/
http://realsound.jp/movie/2016/10/post-2926.html
http://coco.to/movie/41288
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86265
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=90846


追記
上記daumのページを自動翻訳で読んでみた。
山・虎・猟師それから、大日本帝国の支配、我々には理解し難い、民族的な強い思いがある事がわかった。

例えば、我々日本人の多くが抱く、富士山への想いを、外国人に伝えるのは難しいのと同じだから、この映画がわかりにくいのかと思った。
基本的に、輸出は考えていないドメスティックな作品なんだな。
色々と謎が解けた。
それと、OST(オリジナルサウンドトラック)にお金をかけていて、イギリスアビーロード(Abbey Road)スタジオに65人組オーケストラ&40人の少年合唱団を呼んでの録音だったとか。
やっぱりお金かかってんだなぁこの作品。
尚更、大杉漣兄貴がなんで『U-31』に出演してのかがわからなくなった。


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日本映画『怒り』を観てきたんだけど、緊張感だけでオーバー2時間は辛いと感じる作品でした。 [映画]

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2016年9月21日 京成ローザ10ウエスト
2016年に観た45本目の映画

渡辺謙が、歌舞伎町へ娘を迎えに行った帰りに電車降りてクルマに乗った駅・・・雨の夜に。
あれ、蘇我駅だよね?(笑)
一瞬、ホームの房総特急映ってたし。

さておき。

殺人犯と疑わられる3名の物語。
犯人も、そうじゃなかった2人も、犯罪者と真っ当な市民との境目にいて、たまたま1人は、衝動を抑えきれなかった、って事になるのかな。

骨太で、後味も悪くて、本来なら好みの作品となるのだろうけど、なんか違う。
つまらない作品じゃないので、お金損したとかは思わないけどね。

同じように殺人犯を描いた作品としては、少し前に観た『葛城事件』の方が、私の好みでしたね。
あの作品、レビューや感想を観ると「二度と見たくない」という評価が結構多かったんですけど、私は逆です。
本作の方が、苦手ですね、明らかに。

話しを拡げすぎてるのかな。
それと、笑いが無い。
重い日本映画の特徴なんだけど、緊張と弛緩がなくて、緊張だけなんだよね。
ふざけちゃいけないという自主規制なのか、制作側に笑いのセンスが無いのか、わからんけど。
緊張だけで2時間オーバーで休憩も無しっていうのは、辛いなぁ。

その点、葛城事件とか、よくできた韓国映画って、凄惨な重い話しだけど、どこかで笑いが入るんだよね。
んー好みの問題だから、難しいけどね。

あと、犯人が・・・演じていた俳優さんの身体能力とか演技力におんぶにだっこだったように感じられてしまったのが、興醒めでした。

繰り返しますが、日本映画として、よくできた作品だとは思います。
なので、予告編とかあらすじ読んで興味を持ったら、観て損は無いと思います。
なんかあんまり良く書いて無いけど・・・それは私の好みじゃ無かったってだけです。

ただし、3人の容疑者というと想像してしまう謎解きの面白さじゃを期待しないでください。
重厚でシリアスな人間ドラマです。

http://www.ikari-movie.com/
http://coco.to/movie/39796
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=84618
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=96644


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アメリカ映画『ポバティー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~』を観てきたんだけど、援助の方法について考えさせられた。 [映画]

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2016年9月20日 UPLINK
2016年に観た44本目の映画

今年観た映画で、今のところ一番衝撃的だった。
まぁ、多くの人にとっては、特にどうという事の無い「ああそうか」で終わる作品だとは思うけど。

私は、1年で数万円、海外の人たちを援助するための団体に寄付をしています。
まぁ、つまり、そういう事に関心があるのです。

ただ、各団体が、どのように援助をしているのか、現地で確認する事が出来ないので、今年だと4つの団体へ分けて寄付をしているのですがね。

「4つにわけておけば、ひとつくらいは、寄付金を真っ当に使ってくれるだろう」という思惑です。

ですが、この作品を観て、それは、考えが浅いんだな、と思わされました。
それなりに考えて、寄付をする団体を決めたと思っていたのですが、浅はかでした。

この映画で示されている、いくつかのネガティブな事例・・・援助をする事で、かえって地元の人を苦しめる事があるのだと、知りました。
無論、援助が地元の人の自立心を奪うという問題は、知っていましたが、まさか地元の産業にまで、壊滅的な打撃を与えた例があるとは・・・

こうやって具体例を観れば「確かにそうだよなぁ」と納得できるのですが、なんで気がつかなかったのだろうと振り返ると、そこには、この作品で指摘されている、もう一つの問題・・・援助する側の思い込みというか、無知からくる偏見・・・に、自分も加担していた事に気がつきます。

つまり、援助を必要としている国には、ロクな産業が無く、農業漁業も壊滅的になっていて、着る服にも困っている・・・ステレオタイプな第三世界像ですよね。
はっきりと劇中で語られている「アフリカは貧しい」という偏見。
それに、自分も、雁字搦めになっていたのだと。

今回、特に衝撃的だったのは、恐らく、援助物資だろうと思われる、古着の山が、店頭に堆く無造作に置かれていたことです。

「ダレも古着なんか着たくない」
当たり前ですよね。
洋服は、もう足りている。

援助がビジネスなのは、例えば政府開発援助にしてもそうですし、ある程度知っています。
それを、本当のボランティアだけでなんとかしろ、というのは、世界情勢がここまで複雑になると、もう無理だと思います。
理想としては、わかるのですが。

だけど、やっぱりね、地元の人から何かを奪うのは良くない。
地震や津波といった自然災害の発生直後といった、特別の場合を除いては、大量の物質的な援助って、相当深く考えて行わないとダメなんですね。

善意の怖さを観た思いがします。

今回、たまたま本作を観て、自分の考え方が誤っていた事に気がつきましたが、もし観ていなかったらと思うと、ゾッとします。

そういう大きな気づきがあったので、個人的には、とても有意義な作品でした。
寄付文化が根付いていない日本では、あまり需要の無い、そして共感もされにくい作品だとは思うけど。

http://unitedpeople.jp/povertyinc/
http://coco.to/movie/41443
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86422

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アメリカ映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を観てきたんだけど、アメリカの言論弾圧もなかなか凄かったのだなと感じた。 [映画]

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2016年9月16日 角川シネマ新宿
2016年に観た43本目の映画

ニュースの真相』
『スポットライト 世紀のスクープ』
『シチズンフォー』
そして、本作と、アメリカの言論に関連する作品が、続いて上映されている。

偶然の一致ではなく、アメリカでの言論弾圧に対する危機感が、以前にも増して激しくなっているからなのでは?と勘繰りたくなる。

そして、トランボのような振る舞いを出来る人が、少ないんだ、と言うことも察せられる。
たくさんいるなら、わざわざトランボを映画化しないでしょ。

今も昔も、ハリウッド製作の映画って、あまり興味が無いので、本作で語られている映画は、ほぼ観たことが無い。
なので、本作に登場する主人公・・・実在した脚本家、トランボは、名前も聞いたことがなかった。

そのため、先入観無しで観ることができたのだが。

いつの世でも、スペシャルな能力を持った、余人を持って代え難い人というのは、強く、逞しいのだな。

敵対する人物も多い一方、家族をはじめ、苦境に立たされた主人公に対して援助を惜しまない人たちもいる。
それが、例え、様々な事情で、一時的であっても、だ。

とある書類へのサインを、断らなければ、こんな事態にはなっていなかった。
おそらく、トランボは、ある程度わかっていたはず。
断ったら、どんな事態になるのか。
知性と教養のある人だから、今後起こると推測されるネガティブな事態と、良心の呵責とを天秤にかけて、それでも、真っ当に生きたいと思ったのだろうし、なにより、母国が、こんなつまらないことで、言論統制しようとする事に、反発を覚えたのだろう。

理想と現実。
個人の権利と国家の存続。
いつの時代でも、その狭間で、我々は生きているのだと思う。

いまとなっては、一体何だったんだ、と思っている人も多いんだろうなぁアメリカの人たちにとってのレッド・パージって。
例えば、中華人民共和国の人たちにとっての文化大革命もそうなんだろうし。
どちらも、人生を滅茶苦茶に崩壊させられた人がたくさんいるんだろうしね。

その事を思うと、トランボのラストの言葉が重く響きました。

そんな状況の中で、思考停止に陥らず、長いものにも巻かれないで生きていく覚悟って、常人には相当難しい。

彼の、本当にスペシャルな才能があってこそ可能なんだと、思いました。


「今思えば、あの頃はまだマシだった」なんて世の中にならなきゃいいが。

http://trumbo-movie.jp/
http://coco.to/movie/40663
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=85588
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=91215


トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 [Blu-ray]

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日本映画『U-31』を観てきたんだけど、原作コミックからはインスパイアを得ただけの別物だった。 [映画]

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2016年9月13日 シネマート新宿
2016年に観た42本目の映画

この作品は、評判如何に関わらず、観に行く事にしていた作品。
なんでか?
私が、この作品の製作に全面協力しているジェフユナイテッド市原・千葉のサポーターだから。(笑)
なので、そこそこ面白く観られたけど、普通の人がお金出して観るには、もう少し魅力的な作品にしないと厳しいかと。
定額制動画配信サイトで観れば十分って思われても仕方ないかな。

えっと、これサッカー関係無いっすね。
別に野球でもなんでも、プロスポーツ選手に共通する普遍的なお話だったと思います。

たまたまサッカーなだけ。
原作がサッカー漫画だから、当たり前ですが。

試合シーンはなく、練習風景がちょこっとだけ。
予算の関係からか、人間ドラマに終始しております。

そこが、原作と一番異なるとこかと。
まぁハッキリ言って、原作全く関係無いですね。
モチーフとしているだけです。

でね、主人公はじめ、周囲の人物も、なんだかとても繊細なんですよ。
繊細な人ばっかりで。
Jリーガーなのに。(笑)

ジェフ千葉を知っている人なら、共感ポイントかもしれません。
うちは、メンタルがびっくりするほど弱いチームなので。
監督も選手も替わってるのに不思議なんだけどね。
ここで勝てれば、という絶対勝利が必要な時、笑っちゃうくらい勝てない。

そういうチームが協力している映画としては、ある意味、実体に即しているかも。(笑)
内省的で、打たれ弱い主人公って。

だけどなぁ、何かが不足してるんだよな、この作品。
どこか、なにか、あと一ひねり欲しかった。
あまりに地味過ぎて・・・
引退と言うより、事実上のクビで、行く先がなくなった選手のセカンドキャリアを追う訳でもないし。
トライアウトを織り交ぜても良かったかも。

もうちょっと、現役に拘る理由を掘り下げて、物語に厚みを持たせて欲しかったなぁ。
そこら辺が消化不良気味。

こういう地味で内省的な人物が主人公の日本映画が苦手な私としては、何回も観たいとは思わないですね、正直。

10年後、20年後、観ると「ああ、このユニは、J2だった頃のだ~懐かしい」とか、そういう記録映画的な見方は、楽しいのかもと想像しますけど。

http://cinefil.tokyo/_tags/U-31
http://coco.to/movie/40723
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=85614
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=103518


U-31 [DVD]

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