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韓国映画『造られた殺人』を観たんだけど、予定調和の外にあるラストが良かった。 [映画]

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2016年12月8日 シネマート新宿
2016年に観た66本目の映画

面白かったです。
日本では酷評、韓国内での評価は、普通なのを知っていて観たのですが、期待以上に面白かった。

じゃ、オススメ作品かというと、そうでもありません。
面白かったのは、あくまでこの作品が備えている、欠点を、私が個性的と解釈したからです。

多くの日本人からすると、未熟な作品に観えると思います。
実際、日本人の映画観からすると、よくわからないことが多い。

前半、ミスリードがあるんですけど、そこが笑い中心の構成なんですね。
ミスリードのオチも、「え、そんなん?」という、しょうもない誤解。
後半に起こる殺人犯との攻防と比較すると、非常に緩い。

そもそも、日本のTVスタッフだったらあり得ない倫理観の欠如。
そこら辺で、低評価確定でしょうね。

そして、後半のシリアス部分も、実際、なにも解決してないとも言える。
犯人は、犯人じゃないし、娘の親もわかんない。
犯人に仕立て上げられ冤罪逮捕された人も、どうなったのかよくわからない。
すべてが中途半端な未解決状態で終了。

これ、かなり不思議ですよね。

でも、私は、こういう、予定調和の外にあるラストって、好きなんですよ。
決して、万人受けする最後じゃないのですが、個人的には大好物。
かなり良いように解釈すると、実験的作品かなぁと、感じるくらいです。
ただ、その実験が、あんまりうまくいっていないのですが・・・
でも、果敢なチャレンジには、拍手を送りたいです、この中途半端なラストで幕を閉じる映画を作ったというチャレンジに。

それと前半と後半で、違う雰囲気の作品・・・つまり前半はコメディで、後半どんどん緊張感が高まり、ノワールっぽくなっていくっていうのも、かなり好きなんですよ。

真面目な日本人が作ると、どうしても殺人事件を扱う作品だから、ギャグ一切無しってなってしまい、緩急なく常に緊張感を強いられる、というのが苦手でね。

良くも悪くも韓国人の思い込みの激しさや、スピード命な感じや、コンプライアンステキトーなとこが描かれていて、いかにも”異文化”って感じが良かったです。

TVドラマ「ミセン」に出演していた俳優さんが2名出演してますね。
ドンシク役と役名忘れたけど、ハン・ソンニョルの上司役の俳優さん。
2名ともミセンとは違うイメージで登場しているので、やっぱり韓国の俳優さんすごいと。

という訳で、色々とチャレンジしている映画だと思うのですが、その結果がうまく表現されず、万人受けする作品とはなっていませんが、少し変わった、予定調和からちょっと足を踏み外した作品を観たい方には、おすすめです。

http://coco.to/movie/41289
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86268
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=92106


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インド映画『PK』を観たんだけど、大衆娯楽映画の王道という感じだった。 [映画]

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2016年12月1日 TOHOシネマズ市原
2016年に観た65本目の映画

インド映画、はじめて観ました。
前評判通り、面白かったです。

ただ、その面白さは、あくまで「大衆娯楽映画として」という範疇だと思います。
笑わせてほろりとさせて、泣かせて、勧善懲悪だし、予定調和だし、意外性はあんまりないけど、きっとこの作品を観たインドのお客さんは「今日は、とっても面白い映画観たね」と言いながら、映画館を後にするんでしょう。

それで良いじゃないですか。
そもそも、日本でこの作品に匹敵する、大衆娯楽映画を作れるのか?と聞かれたら、かなり怪しい。
韓国だったら、まだ対抗出来る気がするけど。

まぁちょっとね、同じ日、この作品の前に『この世界の片隅に』を観たので、それと比較してしまうので、どうしても

となると、この作品が面白いと言っても、傑作だとは感じられませんでした。
悪しからず。

宗教について扱っていますが、インドでも、日本と同じくらいのレベルでタブーなんですかね?
この作品を観ている限り、インドでもタブーなのでしょうが、日本よりは緩いのかな、と感じました。

インドの文化がわかれば、きっと爆笑なんだろうな、というシーンも散見されて、そういえば、韓国映画を見始めた頃も、同じような感覚になっていたなと、思い出したりして。

インドっていう国自体にあまり思い入れが無いので、こういう映画の評価は難しいですね。

http://pk-movie.jp/
http://coco.to/movie/41369
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86413
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=91095


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日本映画『この世界の片隅に』を観たんだけど、とうとう日本のアニメもここまで来たのかと感慨深かった。 [映画]

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2016年12月1日 シネプレックス幕張
2016年に観た64本目の映画

宮崎駿監督の『風立ちぬ』以来3年ぶりで観たアニメ作品です。

傑作。
恐らく、日本のアニメーション史に残る作品ですね。

私もそうですが、普段はアニメを観ない人や、精神的に成熟した大人が観るに値する非常に質の高い作品だと感じました。

実は、どこかの劇場で、本作の予告編を見た際に、泣いてしまいました。
なので、必ず観に行こうと。
「これは、きっと質の高い大人の観る作品だろう」と思ったのです。

既に2回、新宿で観に行こうと試みたのですが、満員で断念。
地元の劇場で上映されていると知ったので、そちらで鑑賞。

能年玲奈改め、のんを起用したのは、誰のアイディアかわかりませんが、大成功でした。

私は、通常の声優さんの、日常ではあり得ない不自然で型に填まった定型的な発声が、とっても苦手で。
それで、アニメも、大学を卒業してからは、ほとんど観ないのですが。

のんは、『風立ちぬ』での庵野秀明氏より、更に適役でしたね。
すずさんの、あの絵に、彼女の声が入った事で、文字通り、キャラクターに命を吹き込みましたね。
誰にでも出来る事じゃない。
見事、起用に応え、素晴らしかった。

個人的には、既に他界している私の父と、すずさん、たぶん同じ年齢だというのも、リアリティを感じる部分でした。
父は18歳の時、満州へ行ったのですが、そこで一体、何を観て、何を感じたのか。
もし生きていたら、聞きたかったです。
母によると、父は満州時代の事をあまり語らず、唯一知っているのは、引き揚げの時に、大変な思いをしたと言うことだけらしいです。
それも、具体的に何が大変だったのかは、語らなかったらしいので・・・

でも、この作品を観て、改めて、思いました。
父がもし、無事に引き揚げてこられなかったら、
この世界の片隅で、母をみつけていなかったら、
私はこの世に存在していなかったのだと。

感謝。
父にも母にも、そして、いろんな時期、いろんな場所で、2人を支えてくれた、私の知らない、無数の人たちにも。

その場限りでの、一過性の「感動」と「か泣ける」とか、そんな薄っぺらな言葉とは無縁の作品だと思います。

それともう一つ。
腕の怪我。

私の子供の頃、ああいう人が都内の路上にたまにいました。
傷痍軍人さんですね。
最初にあの人たちをみかけた時は、ほんとうにびっくりして。
上野公園だったのですが、トラウマで。
今でも、上野公園って、私にとってはネガティブなイメージです。
正直、あんまり行きたくない。

でもね、たまに、思うんです。
あの人たち、今はどうしているのかと。
私の小学制の時に大人というか初老だったので、普通に考えたら今はほとんどの方が亡くなられていらっしゃるのだと思います。
でもね、気になるんです。
幸せな人生を生きられたのかと。
人生の最後に、この世界に生まれてきて良かったと思って欲しいな、と。

今現在、すずさんのような、困難な状況を生きているたくさんの人にも同じ事を思うのです、人生の最後に、この世界に生まれてきて良かったと思って欲しいな、と。

そんな事を考えてしまう、深い作品でした。

http://konosekai.jp/
http://coco.to/movie/39417
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=84603
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=107356


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韓国映画『弁護人』を観たんだけど、いつも熱量の高い韓国映画の中でも特に熱量が高い作品でした。 [映画]

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2016年11月19日 シネマカリテ
2016年に観た63本目の映画

韓国映画って、日本映画より、熱量の高い映画が多いのですが、その中でも、とりわけ熱量の高い映画でした。

ソン・ガンホ、やっぱり、素晴らしい表現者ですね。
彼の演技によって、この作品が、より生々しく、現実味を帯びた作品になった事は疑いようが無いと思います。

こういう作品を製作できる環境があるのも羨ましいですが、それを観客が支持し、1000万人以上の観客動員数を達成しているのも、羨ましいですね。

盧武鉉元大統領が、政界進出する前、弁護士だった時代のお話ですが、それが直接的に作品中で語られる事はありません。

釜山のお話なのですが、釜山で一番稼ぐ弁護士が、人権派弁護士となる、その瞬間を描きたかったという監督インタビューを読みましたが、確かに、その瞬間が描かれていると感じました。

当時の韓国は、私もかすかに記憶していますが、軍事独裁政権でして。
そこでは、いくつもの冤罪が発生していたであろう事は、想像に難くない。

特に、北朝鮮との緊張状態が続いていた韓国では、思想犯・・・つまり共産党政権を賛美するような言動は、厳しく取り締まられていたのであろうと推測されます。

この作品は、そのような状況下で、北朝鮮の思想に汚染されていると疑われ、不当逮捕されたあげく、暴行による自白強要により思想犯に仕立て上げられた大学生たちを無罪にするべく弁護を引き受けた盧武鉉の姿を描いています。

映画ですから、当然、脚色もあるでしょう。
また、盧武鉉が大統領だった当時の日本に対する言動を覚えている人にとっては、美化されすぎじゃないかという疑問もあると思います。

ですが、軍事独裁政権下で、不当逮捕に立ち向かうというのは、命がけですよね。
本作でも、家族に危害が加えられる可能性があった事が示唆される場面があるのですが。

それを考えると、やはり、本作で描かれている弁護活動は、賞讃されるべきだと思いました。

と同時に、本作で描かれたように、自らの祖国、大韓民国を、真っ当な国にしたいと理想に燃えていた時期があったはずなのに、ああいう最期を迎えてしまった。
その間、一体彼に何があったのか、興味を持ちました。

現在、現職大統領のスキャンダルで、国中が大騒ぎになっている韓国を観ると、「本当に民主主義が根付いているのかな」と思わなくもないですが、その一方、大統領退陣要求のデモに、数十万人も集まる事を、むしろ日本より健全なのかな?とも思います。

国民が、まだ政治を諦めていない、って事でしょ。
黙っている事を良しとしない訳でしょ。
そういった、国の行く末を思う気持ちが、根本的に我々日本人とは、異なる気がします。

その熱量があるからこそ、こういった内容の作品を1000万人以上の人が観ているのかな、と感じたりもします。

考えてみれば、軍事政権が終わって、民主化されてから、まだ30年も経っていない訳で。
そりゃ色々と問題もあるだろうと思います。
民主化されて既に70年経過した我が祖国日本国でも、まだまだ、前途多難な状況な訳ですから。

基本的には、実話をモチーフとした作品なので、粗筋を読むと、半生記のように感じるかもしれませんが、主題は、あくまで、「人生を諦めない事」のように思います。

盧武鉉の事を全く知らない人が観ても、メッセージは伝わってくるように作られていますので、予告を観て、ちょっとでも興味を持ったら、観た方が良いと思います。

ラストも、非常に印象的で、胸に残る作品でした。

http://www.bengonin.ayapro.ne.jp/
http://coco.to/movie/41371
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86311
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=76325


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日本映画『ミュージアム』を観たんだけど、作品を作る難しさを感じた作品でした。 [映画]

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2016年11月14日 USシネマつくば
2016年に観た62本目の映画

これ、劇場で予告編観たときに、「韓国映画の得意なノワール的な作品なのかな」と思って観る気になったんですよね。

割と多い題材じゃないですか、韓国映画で猟奇的な殺人事件って。
しかも、傑作と呼ばれる作品が多い。
例えば『殺人の追憶』とか『チェイサー』とか。

そういった韓国映画が得意とするジャンルで、日本映画がどこまでやれるのか、観てみたい気がしたんです。

えっとね、鑑賞直後の感想・・・なんだかTVドラマ「相棒」の2時間スペシャルにありそうな話しだったなぁ。と感じたのです。

特にラスト、幼稚園の運動会。
ああいう表現方法、相棒とか好きそうだよね。
映画として、あのシーン、いるのかな?
恐怖の伝染というか、恐怖の連鎖を描きたいのなら、もう少し別の表現があったんじゃないか?
あんなに直接的な表現じゃなく、なんらかの暗喩で終わった方が、後味の悪さがより強調されるし、余韻も残るし、よかったんじゃないかと思うんだけど。

日本映画としては頑張っているけど、素直に言って韓国でリメイクしてくれたら、もっと面白い作品になる可能性があると思うんだけど、という結論でした。

惜しい作品と思う。

俳優が、特に主役の人が、今ひとつ骨太感が無いのをはじめ、脇役も含め、基本的に泥臭さが無い、ノペッとした顔の人ばっかりで、骨太感が醸し出せない。
刑事が追い込まれていくという焦燥感が、あのノペッとした人たちじゃ表現しきれないんだよね。
なんというか、全体的に軽いかんじになっちゃって。

陰惨で重たい話しのはずなのに、韓国ノワールを見慣れている自分からすると、なんだか妙に軽い。

なんとなく、漫画チックって言うか、主人公の家族に対する気持ちに切実さを感じられないとか、そもそも、犯人の犯行理由も、とってつけたようだとか、いちいち作品世界への没頭を拒否される感じで、どうにもこうにものめり込めないんだよなぁ。

もっと骨太で、ゴツゴツした表情ができる俳優さんを起用した方が、リアリティが増すと思うけど・・・俳優の名前で人を呼ばなきゃならない邦画の宿命で、そういう役者を起用するのは、難しいのかね。

それと残虐表現。
確かに頑張っているんだけど、それが映画的な技術論に落とし込まれている気がして、つまり「漫画を実写化しても、こんな漫画チックな表現も出来るよ」と言っているようにしか見えないシーンが多く、物語上の重要性と、実写映像の凄さが乖離しちゃってる気がします。

リアリティを追求すればするほど、逆にリアリティが感じられなくなるって事なのかな。
そういえば、韓国映画の凄惨なシーンって、意外と直接的な表現じゃなくて、想像力を働かすと残虐なことをしているんだと、暗示する場合も多いですよね。

この作品も、あんまり直接的な表現にしないで、そういう暗示を、もう少し使った方が、映画として上質な作品になったのでは?

そんな事、求めていないのかも知れませんが。

と言うわけで、さっき書いたとおり、あちこち「もう少し別の表現方法が無かったのか?」というなぜの嵐でした。

もうちょっと脚本なり演出が、ほんとにちょっと、微妙なところで、惜しい表現が多い、勿体ない作品でした。

日本映画の平均的な質を考えると、本作は決して駄作じゃないんだけど、同種の韓国映画で傑作と言われている作品ほどの、質の高さはありませんでしたね。

あとちょっとの微妙なさじ加減で、傑作になれたかもしれないのに・・・
惜しい。
本当に勿体ない。

そして、この種の作品は、やっぱり、まだ、韓国映画の方が、質が高いという事を認めないといけないのも、なんとも情けない。

まだまだ時間が必要なのかなぁ、日本の映画で、『殺人の追憶』や『チェイサー』と同じくらい質の高い作品が公開されるのは。

それにしても、昨日観た韓国映画『華麗なるリベンジ』もそうだけど、映画の面白さって、ほんのちょっと、些細な事で大きく違ってくるんだよね。

映画作りって大変な作業だと改めて感じた。

http://wwws.warnerbros.co.jp/museum/
http://coco.to/movie/40797
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=85385
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=106553


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韓国映画『華麗なるリベンジ』を観たんだけど、予定調和な感じがもったいない気がした作品でした。 [映画]

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2016年11月13日 シネマート新宿
2016年に観た61本目の映画

公開2日目だからか、いつにも増して韓流おばさんが多い・・・
カン・ドンウォン人気だよね?
ファン・ジョンミンが韓流おばさんに大人気って話しは聞いたことがないので・・・(苦笑)

少し前に観た『プリースト 悪魔を葬る者』にも出演していたカン・ドンウォン。
ポスターを観ただけでは、同じ人だとわかりませんでした。

韓国の役者さんって、同じような役ばかりやるのを嫌がる人が多い気がします。
いつも、新たな役柄にチャレンジしていないと、評価が低いのでしょうかね。
観客のレベルが高いのかも。

面白い作品でした。
ノワール感は少なくて、どちらかというと、娯楽作品だと思います。
脚本や演出に、作家性の強さは感じません。
なにより、カン・ドンウォン演じる詐欺師が、憎めない愛らしいキャラクターなので。
大衆娯楽作品ですどう考えても。

そこが、ちょっと物足りないかも。
このメンバーで、このシチュエーションなら、もう少し面白く出来たんじゃないかなと。
類似の作品と差別化出来ていないかなぁ。

ここ数年、韓国映画によくある、腐敗した政府関係者・・・政治家や法曹関係者、警察官等の腐敗に立ち向かう、アンチヒーロー的主人公が登場する作品、多いような気がします。

例えば、イ・ビョンホン主演『インサイダーズ/内部者たち』なんか、シチュエーションとしては、本作と似ている部分が多いかと。

逆説的にいうと、そういう作品に需要があるって事なんでしょうね。

そんな中で、この作品。
物語の結末も含め、既視感を感じてしまい、些か予定調和的かと。
韓国映画という事で、こちらが勝手にハードルを上げてしまっていたのかも。

ドラマ「ミセン」でお馴染み、イ・ソンミン氏も、最初登場した時に、誰だかわからなかったよそう言えば。

それにしても、この邦題は、救いようが無い。
もう少しなんとかならなかったの?

http://kareinaru-revenge.com/
http://coco.to/movie/41647
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86445
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=90378


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日本映画『パッチギ!』を観たんだけど、日本映画とは思えない熱量と泥臭さが印象に残る作品でした。 [映画]

2016年11月11日 AbemaTV
2016年に観た60本目の映画

2005年に公開された作品。

その頃の私は、映画なんて観なかったし、まさかその数年後、自分が韓国へ旅行に行って、すっかり気に入ってしまうとは思ってもいなかった。

なので、本作の名前と評判、そして井筒和幸監督作品という事だけは知っていたが、ストーリーとか、出演者については、全然知らなかった。

評判通り、面白かった。

日本映画より、韓国映画に近い雰囲気を感じた。
それは、韓国語のセリフが多いからではなく、暴力や性、庶民の「生き様」など、描き方が、ストレート、若干鬱陶しいほどの熱量を感じるところが、韓国映画に近いなぁと、感じた理由だと思う。

シリアスな場面に、急に笑いが入るのも、韓国映画的だと思うし。

民族分断の悲しみ、祖国への思い、それに反して、自分たちが日本に住んでいるという事実。

自分たちが置かれている状況は、色々な思いが、混じり合い、混沌としている。
そして、日本人に対しても、複雑で感情を抱いている人たちがいるんだという事を、改めて思い知らされる。

現実の「どうにもならなさ」に抗い、逞しく生きる市井の人々を、活き活きと描き出しているのが、この作品の良さなんだろうなぁ。

そして、学生がたくさん出てくるから子供向けの作品かと思っていたら、大人が見る作品だよねこれ。

こういう作品って、最近の日本映画ではあまり無い気がするんだけど、私が知らないだけなのか?
もう少し、こういう作品も作って欲しい。
興行的に厳しいのかもしれないけど。

http://coco.to/movie/3753
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=36484
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=40729


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韓国映画『プリースト 悪魔を葬る者』を観たんだけど、宗教に距離を置きたがる日本人にはわかりにくい作品でした。 [映画]

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2016年11月5日 シネマート新宿
2016年に観た59本目の映画

なんだか不思議な作品だった。
つまらなかったのか?と言われると、そんな事は無いんだけど。
だけど、面白かったのか?と言われると、そうとも言えるけど、ちょっと違う気がする。
なんていうか、わかりにくい。
多くの日本人は、宗教と距離を置きたがるのでこういう内容に馴染みが無くつまらなく感じるのは、仕方ないとは思うのだが。
実際、韓国でのクチコミサイトを見ると、そこまで評価が低い作品では無いし、観客動員数500万人以上の大ヒット作なので、韓国人にとっては、ある程度共有できる感覚の作品なんだと思う。

キム・ユンソク兄貴が出ている映画にハズレ無しだからこれも大丈夫だろうと思って観に行きました。
事前に観た人の感想を読んだのですが、多かったのが「韓国版エクソシスト」というものでしたが、
生憎、私は、『エクソシスト』を観た事が無いので、これはこれで、面白かった。
面白かった、という言い方は、なんか違う気がするけど、楽しかったというのとも違うし、「こういうジャンルの映画もあるのか」と興味深く観たって感じかな。

ともかく、1800円払って、損したなぁとは思いませんでした。

韓国って、儒教の国と言われがちだけど。
行けばわかるけど、キリスト教系の新興宗教・・・ちょっとカルト教団ぽい、インチキ教団みたいなのも含めて、結構庶民に浸透しているよね。

ちょうど、朴槿恵大統領が、新興宗教と関わりがある人物に、操られていたのでは?というニュースが出てきた訳ですが、さもありなん、な雰囲気がある国です。

で、この作品。

悪魔祓い。
そんだけ~

と言えなくも無い。

思わせぶりなセリフはあるけど、結局のところ、謎解きを楽しむ作品じゃない。
上司に対する部下の成長譚としても、バディムービーとしても中途半端だし、ホラー映画でもない。

とは言え悪魔祓いが、キリスト教的な西洋の教義だけではなく、どことなく、東洋のテイストが混ざっているのが、やっぱりアジアの映画だなぁと。

そのテイストを楽しむ作品なんだよね、たぶん。

ただ、その混じり具合が、日本とは微妙に異なるから、「正直、よくわからん」という描写も、無くはない。

そう考えると、キャスト・・・特に人気があるカン・ドンウォン出演作だから日本で公開されたんだろうとは思うけどね。

けど、やっぱり、主役はキム・ユンソクだし、彼の決してイケメンとは言えない顔面力が、この作品の見所の一つだと思う。

というか、演技のテンションがね、やっぱり、この作品の肝だよね。

カン・ドンウォンも、そういう意味では頑張ってたし、女子高生役の子も、やっぱりカルトムービー一歩手前の作品に対して、求められる芝居をしていたと思う。

そういう意味で、日本では、作れそうで作れない作品。
そもそも、庶民の近くに、ここまでキリスト教が入り込んでないしね。

言葉で説明するのが難しいんだけど、駄作って訳でも傑作って訳でもなく、ただただ不思議な作品でした、私にとっては。
たまには、こういう作品も悪く無いね。

http://coco.to/movie/41698
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86444
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=90783


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アメリカ映画『スター・トレック BEYOND』を観たんだけど、スタートレックってこんなだったっけ?という作品でした。 [映画]

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2016年11月3日 京成ローザ10
2016年に観た58本目の映画

前作『スター・トレック イントゥ・ダークネス 』を観た時と、ほぼ同じ感想です。

近年のアメリカの大衆娯楽映画として、良く出来てると思います。
尤も、アメリカの大衆娯楽映画なんて、ほとんど観ないのですが。

ただ、観終わった後、余韻がね、ほとんど無い。
「昔のスター・トレック映画版も、こんな軽い感じだったっけ?」と思わなくもない。
まぁ、キャストの若返りが目的の一つだったリブートなんでしょうから、そこは目をつむるとしても。

バイクとかロックとか出てきたあたりで、マッドマックスの影響があるのかなぁと思ったりして、アメリカの大衆文化があんまり好きじゃ無い私には「ちょっとなぁ」と思う場面もあるにはありました。

なので、私の好みとは違いますが、そういうのを求めていない人には良いと思うし、余韻のある映画ばっかりだったら、それはそれで困る。

なので、これはこれで良いんだと思います。
実際、スピード感があって、ダレる要素がほとんど無かった。
シン・ゴジラ程じゃないけど、この作品全体の、BPMは、非常に早い。

素直に言って、この内容なら、4Dで観賞した方が、より楽しめたかと。
かといって、わざわざもう1回、4Dでの鑑賞をしたいかと言われると、そこまででは。

つまり、そういう作品です。

スター・トレックを昔から大好きだった人がどう観るかは、わからないのですが、私は多少、オリジナルとNextGenerationを観ていたので、やはり、あの写真には、グッと来てしまうものがありました。

リブート作品には、そういう、前世代へのリスペクト・・・本当の意味での"敬意"が必要なんでしょう。
そうしないと、単なる金儲け作品として、前世代からのファンには失望されるでけでしょうしね。

そういう部分でも、前作同様、先達への敬意が感じられるリブート作品でした。

それと、宇宙基地ヨークタウンの住民に、やけに東洋人が多い気がしたんだけど、気のせいじゃなくて、韓国ソウルでロケしてるんですね。

韓国は、そういうのうまい事やってるよなぁ。

そう言えば、昔で言うところの、ミスターカトウも、当時は日系人が演じてたけど、リブート作品では、韓国系の役者さんが演じてるんだよね。

近年、韓国とハリウッドの結びつきが強くなっている気がするんだけど、その分、我が祖国日本とハリウッドの距離は遠くなる一方かと。

本作は、中国Aribabaグループが出資しているし、東アジアのエンターテイメント業界で、どんどん地位が低下している我が祖国。
大丈夫なのかねえ。

http://www.startrek-movie.jp/
http://coco.to/movie/40532
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=85524
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=93035


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イギリス・フランス映画『われらが背きし者』を観たんだけど、実際の諜報員ってこういう地味な感じなのかな? [映画]

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2016年11月1日 TOHOシネマズシャンテ
2016年に観た57本目の映画

旅行中の大学教授と弁護士の夫婦。
旅先でロシアのマフィアと知り合ったが、マネーロンダリングを得意とするイギリスへ家族共々亡命しようとしているのだ。
そして、その一家にに巻き込まれ、その亡命を操っているMI6(イギリス秘密情報部)に協力する羽目になる。
なんとかかんとかミッションをコンプリートさせられそうな目処がたったのだが・・・
というお話。

MI6というと、皆様お馴染みのジェームズ・ボンド氏を思い浮かべるんだと思いますが。
ああいった、派手なアクションもカーチェイスも無く。
ボンドガール的な女性も出てくる訳でも無く。
スパイ物特有の、潜入シーンの緊張感も、それほどでもなくあっさり。
全体的に地味なお話。
そして、大人のためのお話。

違うテイストなんですよね。
謎解きや、アクションが見せ場じゃないんですよね。
夫婦や友や家族との絆とか、人間ドラマが主体なんですよ。
その絆も、日本映画にありがちな、暑苦しいバディ感じゃなくて、もっとあっさりしてて。
そのあっさりした描写が、気に入らないと、つまんない映画と感じてしまうかも。

結局のところ、この作品、典型的なスパイ物かと思って観に行くと、肩透かし。
西洋風なあっさりとした人間ドラマとして観られるのであれば、それなりに面白いと感じられるのではないかな。

いずれにしても、先入観があまり無い状態で観れば、これはこれで、新種のスパイ物だと感じられる気がします。
私は、予告編も観ず、粗筋も読まないで劇場へ行ったので、変な先入観が無く観れたから面白かったです。

それにしても、この作品で描かれていた、ロシアの汚いお金がイギリスに流入して、政治家まで操っているって実際の事件なんですかね?
"ロシア"って言うのが、荒唐無稽じゃなくて、リアルなんだけど・・・

http://wareragasomukishimono-movie.jp/
http://coco.to/movie/39473
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=84566
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=101170


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