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日本映画『葛城事件』を観てきたんだけど、感情移入を拒むキャラクターばかり登場する後味の悪い作品だった。 [映画]

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2016年9月4日 渋谷アップリンク
2016年に観た41本目の映画

家族を題材にした日本映画って多いですよね。
で、つまんない日本映画って多いですよね。
つまり、家族を描いたつまんない日本映画って、とっても多いと思うので、そういう題材の映画って、よっぽど評判が良くない限り、観に行かないのですが。

この作品は、良かったです。
家族を題材にしていますが、もっと大きな、人間という動物の滑稽さ、どうしようもなさ、そんな事まで描かれていました。
感情移入出来るキャラクターが、ほとんど出てこないのも、日本映画では珍しい構成だと思いますし。
多くの人の感想を読むと、「うちの父親もあんな感じ」と書いてあるケースが結構多いのですが、うちのオヤジは、あんな感じじゃなかったです。
助かった。(笑)

でね、海外で上映してみて欲しいです。
どんな風に、この作品を捉えるのか、知りたいな。
日本固有の病巣なのか、それとも、海外でも家族崩壊って、こういう事なのか。

今年観た日本映画の中では、恐らくベスト3に入ると思います。
内容的に、「面白かった」、というのはちょっと語弊があると思うので、良かった、という事で。

とは言え、この作品で一番気に入っているのは、日本映画では珍しいくらいの後味の悪さ。
なので、万人にお奨めはしません。

大衆娯楽映画では、ありませんので、「泣ける」とか「笑える」とか、次の日には忘れちゃうようなその場限りの薄っぺらい感情に訴えかけてくるような作品じゃありませんしね。

普段は韓国映画で骨太で後味の悪い作品をたくさん観ているのですが、日本映画は、そういう作品が少なく、「生温いなぁ」という不満を感じる事が多いのですが、本作は、韓国映画の後味の悪さに引けを取らない希有な日本映画ですね。
なので、私と同じように、韓国映画特有の骨太で後味の悪さが好きな人にはお薦めします。

それから、役者さんの再発見も多々ありました。

三浦友和って、64を観たときも思ったのですが、魅力的な役者さんになりましたね。
モノの考え方が時代に取り残されている上に、偏った思考パターンの昭和オヤジって感じが、とても良く表現されていました。

それと、背景が全く語られずに登場する私刑廃止論者を演じる田中麗奈。
あの不気味さ、それと、殺人犯となった次男と全く意思の疎通が出来ない、これまた偏った感じとか、こんな不気味な演技を上手に出来る人なんだっけ?って良い意味で驚きました。
私のイメージだと、人気と実力が乖離しているアイドル女優枠だったので。

新井君も、いつもよりずっと抑えた、平凡な、だけど、人生のどこかで両親の影響をネガティブに受けてしまった気弱なサラリーマン役が、新鮮でした。

ホントこれ良かったです。
人の心の闇に潜む、ドロドロした悪意にも似たなにか。
それが、どのようなタイミングで、どのような形で表に出てくるのかは、家族と言えども、人それぞれ。
そのタイミングが、ことごとく間の悪いものになると、こういった崩壊がいとも簡単に起こるんでしょうね。

そういう闇を見せるシーンに、ちょっとした弛緩が、挟み込まれるのも良かったです。
ただただ緊張を強いるだけだと、逆に印象に残らないんですよね。

カラオケシーンや、中華料理屋のクレーム、それから刑務所の面会での会話、等々、そこかしこに、なんだか、そこはかとなく、おかしなシーンが、散りばめられていて、緊張の中でも、というか、緊張の中だからこそ、起きてしまう、どうしようもない滑稽な出来事を、登場人物たちが客観視出来ない惨めさを感じました。

それと、あらすじを読むと、無差別殺人犯、所謂通り魔となってしまった弟が主役のように感じる人もいるかもしれませんが、本作は、あくまで父親が主役です。

なので、どうして、通り魔事件を起こしてしまったのか、に焦点を当てた作品ではありませんので、そういうのを期待している人には、些か肩透かしかと。

どちらかというと、なんでもセリフで説明、ではなく、観る側に判断を委ねるタイプの類推が必要な作品です。

そこら辺は、理解した上で観に行ってくださいね。

後日知ったのですが、この作品、演劇がベースとなっているそうですね。
韓国映画でも、よくできた作品って、演劇ベースの作品が多い気がします。
やはり、一度演劇で物語の構築を行って、観客の反応を観ることが出来た作品っていうのは、映画にしたときも、失敗が少ないのかと感じました。

機会があれば、もう一度観てみたい作品です。
たぶん、また違った気づきがあると思います。
そういう、奥深い作品でした、私にとっては。

そしてね、今後も、理由のはっきりしない、無差別殺人って、少なくとも日本国内では減らなそうだなぁと暗澹たる気分になります。

http://katsuragi-jiken.com/
http://coco.to/movie/40104
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=85141
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=104240


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アメリカ映画『ニュースの真相』を観てきたんだけど、調査報道の難しさ、危うさを描いている作品だった。 [映画]

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2016年9月1日 TOHOシネマズシャンテ
2016年に観た40本目の映画

CBS: Bush Memo Story A 'Mistake' - CBS News
http://www.cbsnews.com/news/cbs-bush-memo-story-a-mistake-21-09-2004/

この件についての作品です。

マスメディアの行う調査報道について、少し前に観た『スポットライト』を表面上の成功例とするなら、本作は失敗事例と言っても良いと思う。

本作は、後半になると、政府やブッシュ支持者からの圧力があったために"失敗"へ誘導された事を示唆する内容となっているが、それとて推測でしかなく、それを「真実」として描けば、本作で取り上げられたテレビ番組と同じ過ちを犯す事になる。

なので、この作品は、失敗へ導いていった主導者=真実の追究を邪魔した犯人捜しではなく、失敗への道程を描く事によって、示唆された内容を含め、調査報道の闇を描きたかったのではないかと感じました。

証拠ねつ造疑惑以降、ブッシュの兵役逃れ云々より、CBSや、キャスター個人の資質についての言及が増えていって、調査報道の本題は、すっかりうやむやになりました。

こういった事象は、日本でも十分起こりうると思うのです。
素直に言って、証拠ねつ造報道以降の、現在の日本で言うところの所謂"炎上"騒ぎについては、アメリカでもそんな事が起こるのか、と少し意外でした。

しかし、冷静に考えると、昨今の大統領選に於けるトランプ候補の扱いを見れば、「さもありなん」ですよね。

仮に、本作で描かれたブッシュ氏の疑惑が、完全に払拭されたとすれば、この調査報道は完全なる名誉毀損です。
少しオーバーに言えば冤罪ですよね。

いくら公人に対してとは言え、それは、怖い。

当然、調査報道を担当しているチームは「疑わしきは、罰せず」という基本姿勢は堅持していると思います。

ただ、その「疑わしき」を、払拭させて、「クロ」と確定させる証拠が出てきた時、それをどう扱うか。
たぶん、調査報道の肝って、そこなんでしょうね。

証拠の正当性を、嫌と言うほど、お金と時間をかけてチェックする。
もし、何らかの事情でそれが完全では無いのに報道する必要がある時は、本作で描かれているように、契約終了、番組打ち切り等、処分を覚悟で、という事でしょう。

現在、日本のマスコミに於ける調査報道の量と質は、例えば10年前と比較すると、劣化しているような気がします。
特に、現政権発足以降、テレビ局の製作する報道番組で、物言うキャスターが相次いで降板している状況を観ると、日本の状況は、本作で描かれたアメリカ以上に、危機的状況かと思います。

何故なら、このままいくと、調査報道は、極めて限定的な分野・・・本作で描かれた政治に関与している人物・・・以外でしか行われなくなるのでは?
と感じるからです。

もしそれが、調査報道に失敗した際の問題を回避するための自主規制つまり、萎縮だとすると、それはそれで、暗澹たる気持ちになってしまいます。

調査報道は、行きすぎも怖いですが、萎縮も怖い。
そのバランスを取ることに、製作現場が奮闘していると信じたいです。

失敗が怖いからと萎縮しているだけ、というのが現実なのは、先進国のマスコミとして、悲しすぎる現実だと思いました。

http://truth-movie.jp/
http://coco.to/movie/40667
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86277
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=95954


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韓国映画『ミス・ワイフ』を観てきたんだけど、良くも悪くも大衆娯楽映画の王道、って言う感じだった。 [映画]

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2016年8月20日 シネマート新宿
2016年に観た39本目の映画

この作品、あらすじだけ読むと、ラブコメのようなんですが、実際のところは、それに、ファンタジー要素が加わり、そのファンタジー要素が、家族愛について訴求してくるという、ちょっと変わった作品でした。
デートムービーのようで、実は異なる、家族で観られる作品ですね。

笑わせて泣かせて、ラストは、希望が見える、大衆娯楽映画の王道。
実際、私も笑って泣いて、「今日は良い映画を観たなぁ」という気分で映画館を後にしました。

こういう、大衆娯楽映画の枠組みで家族愛を描かすと、日本より韓国の方が上手ですよね。
作家性の強い作品では、また別ですが。

無駄にイケメンな旦那・・・ソン・スンホンが、自身のイメージを打破すべく、恐らく選択したであろうコミカルで間抜けな役柄なんですが、区役所のうだつが上がらない職員役で。
しかも、ソウル大学卒業・・・ソウル大学って日本で言うところの東京大学ですが・・・
現実離れしてる設定に、日本の韓流おばさんは、大喜びなんじゃないかな。

この作品が日本公開されるのは、偏にソン・スンホン出演作だからだと思います。
実際、劇場でも韓流おばさんとおぼしき人たちが、たくさんいました。

でも、韓流おばさんだけが観るんじゃもったいないですよ、この作品は。
単なるラブコメじゃなくて、家族愛について描いた、難しい事無しの大衆娯楽作品として観て貰うと、とってもうれしいです。
もしかしたら「どっかで観た事あるような」という気分になるかもしれないけど、大衆娯楽映画なんで大目に見てねっていう作品ですよ。

個人的には、ドラマ「明日へ向かってハイキック」シン・シネ役で馴染みのあるソ・シネが長女役で出演していたのが印象的でした。

あの時は、小学生だったのに、もう中学生。
ずいぶん成長したなぁと感慨深かった。

http://misswife-movie.com/
http://coco.to/movie/41286
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86270
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=89574



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日本映画『シン・ゴジラ』を観てきたんだけど、「うーん、好みじゃないなぁ」という作品でした。 [映画]

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2016年8月1日 京成ローザ10イースト
2016年に観た38本目の映画

なんだかなぁ。
ゴジラって、はじめて観たんだけど、みんなこんな感じなの?

駄作じゃないんだけど、多くの人が高評価となるような映画とも思えん。
高評価と低評価が分かれる作品だと思うんだけど。

アニメとか漫画とかゲームとかサブカル好きとかには、そういう人たちがあれこれ、どうとでも解釈できるようなシーンがてんこ盛りで、面白いんだろうね。

そういうのが嫌いな人たち、特に精神年齢の高い、真っ当な大人が、この映画をどういう風に評価しているのか気になるなぁ。
そんなに評価が高くないんじゃないのかな、そういう人たちにとっては。

実際、私も、スピード感があって面白いかな、と鑑賞直後は思ったんだけど、数日経つと、でも実は、何にも残っていない事に気がついた。
あのスピード感、実は思考停止を誘発するためのものだったのかな、とも思う。

偶然、少し前に観た映画『太陽の蓋』と、舞台になる場所が同じなんだよね。
首相官邸とか。

太陽の蓋は、再現ドラマだから、本作のようなオーバーな演出は無いんだけど。
でも、それが返って、リアルだなという印象を与えていた。

それと比較すると、やっぱりなんか、芝居がかっているのが気になるんだよね。
もちろん、それも、あの独特の早口なセリフも含め、演出なんだとわかるんだけど。

ゴジラなんだからリアリティを求めなくても構わない。
なので、こういう演出も、見方によっては絶賛されるのもわかる。

でも、これだけの高評価は、わかんないなぁ。
理解出来ない。

それと、たぶん、好きじゃないんだなぁ、こういうサブカル臭強すぎな作品が。
もうこれは、自分の感覚値でしかないから理屈じゃないんだけどね。

もう2度と観なくて良いです私としては。
駄作じゃないけど、面白いとも思えなかった、不思議な作品でした。

それとさ、これ、韓国とかイスラエルとか、徴兵制があって、男はみんな軍隊行くような国で上映してみて欲しいんだよなぁ。

どういう反応が得られるのか。
そして、そこから、どのような事が浮かび上がってくるのか。
作品内容より、そっちが気になります。

韓国では、2017年1月上映開始のようで。
リアル軍人もしくは軍人経験者の多い韓国で、この作品がどこまで通用するのか。
楽しみだけど評価低そうだなぁ。
海街diaryは、韓国でも高評価だったから、日本映画だから全て叩かれるって事も無さそうなのは、救いだけどね。

http://shin-godzilla.jp/
http://coco.to/movie/39349
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=84597
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=105217









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韓国映画『7級公務員』を観たんだけど、韓国のTVドラマが好きな人にお薦めの作品かと。 [映画]

2016年7月30日 GYAO!
2016年に観た37本目の映画

この作品は、韓流TVドラマ好きの人にはお薦め出来ると思います。
韓流ドラマはたくさん観ているけど、韓国映画は、観た事が無い、というライト層が観るのには、良い作品かと。

多くの韓国映画好きが期待している韓国映画とはちょっと違うと思うので。
あくまで大衆娯楽映画です。

とは言え、韓国では400万人動員のヒット作。
評価も高いですし、つまんない映画じゃないです。

私は、カン・ジファンであれば映画『映画は映画だ』の方が、キム・ハヌルであればドラマ「紳士の品格」の方が面白いと思いましたけど、それは好みの問題ですねたぶん。

それらより、この作品の方がスキという人がいても、全然おかしくないくらいのクオリティはあると思います。

アクション要素が多分に入っているラブコメです。
カップル2人とも、国家情報院の諜報員、簡単に言うとスパイのようなものなのですが、2人とも同じ職業なので、お互い、本当の素性を明かせない事からくる面白さを描いています。

で、韓国は日本と違って、本当に諜報員がいる訳ですよ。
そこが一定のリアリティを与えています。

日本だったらスパイ同士のカップルを描いた作品なんて、受け容れられる素地が無いでしょ、荒唐無稽すぎて。

なので、設定そのものが、韓国ならでは、という感じです。

ストーリーも、ある意味勧善懲悪で、だいたい想像通りです。(笑)
なので、出演者のビジュアルに興味があれば、観て損は無いし、逆にちょっとなぁと思うのであれば、観なくても、人生に大きな損はありません。

http://coco.to/movie/739
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=41437
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=47861


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日本映画『太陽の蓋』を観てきたんだけど、海外の人たちに見て貰いたい作品。 [映画]

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2016年7月28日 千葉劇場
2016年に観た36本目の映画

基本的には「再現ドラマ」です。
それも、時の政権・・・当時の民主党政権からの視点です。

そこがネックとなって、拒否反応を示す人もいるでしようし、そもそも、再現なので、物語としてのカタルシスはほとんどありません。
逆にあったら困るよ、3月11日からの5日間でカタルシスがあったら・・・

低予算で作られているのは一目瞭然。
なので、有名俳優もほとんど出演していません。
もっとも、政府関係者が実名登場するので、仮に予算が潤沢でも、大手芸能事務所としては、出ないでくれとか、色々とあるんでしょうけどね。

再現ドラマという表現上の制約があるので、当然、物語は淡々としています。
それもまぁ、受け容れられない人は多いと思います。

なので、高評価となる要因はほとんど無いんですけど。

でも、私は観て良かったと思いました。
当時、報道等で知っていたことの寄せ集めでしかないのですが、それでも、ほとんど時系列で、こうやって一連の流れを観るという事は、当時出来ませんでしたからね。
断片化されていた記憶が、整理された感じがしました。

それから、これ、是非、海外の人たちに観て頂きたい。
海外の小さな映画祭への出品からでも良いので、輸出を試みて欲しいなぁ。
国内で終わるには勿体ないと思った。

日本の政治・・・それも重大局面での意思決定プロセスが、どうなっているのか。
恥さらしな部分があるにせよ、日本人を理解してもらうには、良い教材かと。

そして、原子力発電所を建設して運用するという事は、こういう事態も想定しなきゃならないんだ、という啓蒙にもなると思うんですよ。

原発を運用している国、もしくは、これから建設しようとしている国にとっては、特に。

福島での原発事故より前に、一番規模の大きな原子力災害って、チェルノブイリ原発事故だと思いますが、共産圏で起きた事故だった事もあり、災害に対処する意思決定プロセスが明確にされていませんよね。
原子力発電所内でのプロセスは、ある程度公開されていたはずですが、国家レベルでは、意思決定プロセスが明確になってないはずです。

なので、我々の失敗を、他国の人たちに観て貰う・・・それが例え創作再現ドラマであっても・・・ということは、意義があるんじゃないかと。

同じ過ちを繰り返して欲しくありませんからね。

日本ではあまり前例がない、こういった実名での映画化を、敢えて選択した本作の制作陣も、その思いがあるように感じます。

この失敗を教訓に、二度と同じ過ちを繰り返して欲しくない、という意思が感じられる作品でした。
敢えて、原発反対を声高に盛り込まなかったのは、そういう事なんじゃないかと理解しております。

http://taiyounofuta.com/
http://coco.to/movie/41105
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日本映画『日本で一番悪い奴ら』を観てきたんだけど、この役、綾野剛って適役なのだろうか? [映画]

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2016年7月25日 丸の内TOEI
2016年に観た34本目の映画

面白い作品でした。
実話ベースですが、コミカルな場面も多く。

もしこの作品が、監督の前作『凶悪』のような、終始緊迫感漂うシリアスな作品だったら、観ている方が、相当辛い作品になっていたと思います。

なので、コミカルに進んでいき、ラストでシリアスな・・・どうしようもない現実の汚さが浮かび上がってくるという構成で良かったと思います。

いやぁ、この作品を観る限りでは日本の警察も、韓国映画で描かれる警察に負けず劣らず腐敗してますねぇ。

警察のような権力を持っている巨大組織で、みんながみんな、テレビの「警察24時」に出てくるような良識有る警察官な訳ないですよね。
なんとなく、わかってはいたけど。

ああいう番組に出てくる警察官は、謂わば、卒業式で送辞や答辞を読むような叩いても埃の出ない人なんでしょう。

で、そういう番組を見ながら「こんな警官ばっかりな訳ねーだろ」と警察署内で言っている警官がたくさんいそう。

ま、15年以上前の話ですから、今はもう、こんな腐敗は無いと信じましょう。www
国家権力が集中するところって、どうしても腐っちゃうんですかね。

製作委員会に日活と東映が名を連ねているだけあって、全体的に垢抜けない昭和感が、良く再現されてました。
映画館も、初めて来たんだけど・・・丸の内東映ですから。
調べたら1960年築だそうで。
どおりで売店がびっくりするほど小さい訳ね。
そういう昭和感が心地よいですねぇ。

ただ、綾野剛どうなんだろ・・・演技力云々ではなく、昭和顔じゃないんだよなぁ。
もっと男臭くて、ゴツゴツした顔面力のあるキャストの方が良かったんだけど。
個人的に綾野剛のコミカル演技が、しっくり来ないって事もあり、観てて正直苦痛な場面もあったから余計そう思うにしてもね。

でも、綾野剛世代で昭和な顔面力のある俳優って・・・思い浮かばないよね。
思い浮かぶとしたら、お笑い芸人さんだけど、そうなると集客が見込めるのか?っていう事で、興行面から無理ってなるんだろうな。

難しいね。
出来れば、韓国で上映してみて欲しい。
どういう反応するのか知りたいなぁ。

http://www.nichiwaru.com/
http://coco.to/movie/40421
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=85455
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=104020


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韓国映画『裏切りの陰謀』を観たんだけど、なんで劇場公開しなかったのか不思議な作品だった。 [映画]

2016年7月14日 GyaO
2016年に観た33本目の映画

2011年の作品で、ファン・ジョンミンやチン・グ、それにキム・ミニと言った、有名な俳優が出演しているのに、観た覚えが無いなぁと思っていたら、劇場未公開なんですね。

なんでだろう?
お客を呼べる俳優が出演していない、という判断か?
そこまでつまんない作品じゃありませんでした。
かといって、大傑作とも言えないけど。

途中までは、面白かったんですが、途中から、政府さえもコントロールできる闇組織との対決という図式が浮かび上がってきます。

そこら辺から、「話しが大袈裟だなぁ」と感じ始めてしまうんですよね。
やっぱり2011年と、少し古い作品だからかなぁ。

ここ数年の韓国映画でも、政府機関との対決図式は、度々出てくるのですが。

それらの作品と、本作が決定的に違うのは、他の作品は「政府の腐敗」それも、実際に起こっている腐敗を描いていますが、本作は、「陰謀論」を描いている事じゃないかな。

「陰謀論」って言うのは、得てして想像の産物なので、なんとなく、リアリティが無い。
ただ、韓国映画で本格的に「陰謀論」について扱うのは、はじめての作品らしいので、こういう風に、前半と後半のバランスが悪くなるのも致し方ないかも知れませんね。

後半が陰謀論じゃなくて、政府の腐敗との対決図式だったら、もうちょっとリアリティが出て、登場人物に、より感情移入出来たと思います。

そう考えると、豪華キャストなだけに、更に面白くなる要素があったのにそれを活かせなかった、惜しい作品だったように感じます。

http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=54795
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=59958


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韓国映画『極秘捜査』を観たんだけど、おじさん2人が熱演する、報われない人への応援歌と言うべき、バディムービーだった。 [映画]

2016年7月7日 シネマート新宿
2016年に観た32本目の映画

あーポスターの白黒写真撮ってくるの忘れた。
年に1回はあるんだよなぁ。
しょうがない。

キム・ユンソクとユ・ヘジンという、2人のオジサンが主演の作品です。
いやぁ凄いな韓国の人たちって。
非イケメンのおじさん2人が事実上の主演である作品に300万人近い動員って。
日本じゃ考えられん。

ノワール特集で上映された作品ですが、韓国ノワールと聞くと、知っている人は容易に想像がつく凄惨なシーンは、全くありません。

っていうか、ノワールじゃ無いよねこれ。
一応、殺人事件を追う警察と導師の話しなんだけど、その謎解きがメインって訳でもない。

では、どんな話しなのか。
報われない人々への応援歌です。

1978年に起こった実際の事件を題材にしているのですが、当時の韓国は、軍事独裁政権で、まだ恐らく北朝鮮より貧しかった時代じゃないのかな?

警察が無能なのは、冤罪をいくらでも作り上げられたからだろうし、軍事独裁政権だったから、捜査をするかしないかは、政治的な介入があったりすると、簡単に操作されてたんだと思う。
なので、無気力が蔓延してたんじゃないかと。

そんななか、2人の活躍で無事事件が解決するも、手柄はそれぞれ、自分たちの上司に横取りされてしまうわけで。

それも、浮き世の義理だと、口にはするものの、どこかやりきれなさが残る2人に、韓国の観客は、共感するんでしょうね。

TVドラマ「ミセン」を観てても思うんだけど、韓国の組織って、今でも日本以上に、理不尽な事がまかり通っているような気がします。

それこそ、日本だったらブラック企業と言われそうな組織が、結構な割合で存在しているのでは?

韓国の労働者階級が観る大衆娯楽映画と考えると、とても良く出来ていますね。
難しい事は、なんにもなし。
最期に、後味の悪さというほど酷くも無く、ほろ苦さを感じて、だけど幸せそうな2人とその家族を観て、自分たちも、明日から理不尽を我慢しても家族のために頑張ろうと気持ちを新たにして映画館を後にする。
そんな光景が目に浮かぶような作品ですね。

日本で公開されている韓国映画って、こういうテイストの作品が意外と少なかったように思うので、面白く観ることができました。

たまにはこういうのも悪く無いです。

http://albatros-film.com/movie/korea-noir2016/
http://coco.to/movie/41265
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86251
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=85208





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ドイツ映画『帰ってきたヒトラー』を観たんだけど、最初のウチは、笑ってられるのに、最後はゾッとする作品だった。 [映画]

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2016年7月7日 TOHOシネマズ新宿
2016年に観た31本目の映画

平和ボケしてんのって、日本人だけだと思っていたんだけど、違うのかな?
どっからどう見ても、ヒトラーにしか見えない人物が、ドイツの広場に突如現れても、嫌悪感を示す人より、興味本位で近寄ってくる人の方が多いっていうのは、ある意味怖かった。

ヒトラーが亡くなって70年以上経過している訳で。
ヒトラーを直接観た事がある人なんて、ドイツでも随分少なくなってるんだろうなぁ考えてみれば。
致し方なし、なのかな。
あれだけの悪行を実行させた張本人が歴史の彼方へと遠ざかってしまうのも時間の問題なのか?
という事を問題提起しているように感じました。

それと、近年、特に注意喚起されている、人種や出生地に起因する不寛容さ。
その事にも、改めて警告を与えていましたね。
不寛容さが蔓延すると、ヒトラーのような独裁者が、再び政治の表舞台へ、合法的に現れないとも限らんよ、という事ですよね。

ただこれ、一朝一夕に解決する策が無いのも事実。
私など、この不寛容さは、人類という出来損ないの知的生物には、乗り越えられないのでは?と悲観的に考えているので、世界のどこかで、またいつか大虐殺が起きるのだろうと、考えています。

もちろん、それを望んでいる訳ではありませんが。

ただ、再び当時のドイツと同じような大虐殺が起きるのは、思ったより近いのかな、とも思わされますよね、このような作品を観ていると。

それにしても、ヒトラーを演じている俳優さん。
広場に集まっている人たちになにかを聞かれても、いかにもヒトラーが言いそうな事をすぐに返しますよね。
あれ、アドリブじゃないのかな?
エキストラを使った仕込みなのかな?

少し前に『FAKE』を観たので、ちょっと気になりました。
これはこれで、どっちなんだろうと考えてしまいます。
本当に素人の人に何かを聞かれて即答しているのであれば、この俳優さん、凄いですよね。
いかにもヒトラーが言いそうな事がすぐに思い浮かぶんでしょ?
凄い能力だな。
普通に考えたら、その能力、使い道ないけど。(苦笑)

http://gaga.ne.jp/hitlerisback/
http://coco.to/movie/40803
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=85565
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=103521








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